物質世界の時間の概念についての説明の２２回目になります。
霊的に見ると、現在ばかりでなく、過去や未来の状況すら結構、頻繁に著しく変化し続けているのが、この地球の時空間の特色だった
前回、お話したように高次元世界から見ると、この物質世界の時間というのは、過去の時代の出来事も、現代の時代の出来事も、それから未来の時代の出来事もすべて、まるで現在ただ今のほとんど同じ時間に起きている出来事のように見えていたということなのですが、ここからが、また少し理解が難しくなってくるところなのですが、そうした霊界、というか、高次元の世界から見ていると、実は、私達物質世界の人間が体験しているような時間感覚とは全く違って、現在のいろいろな人間や生物の行為の結果、現在や未来の状況が変わるのみならず、場合によっては、そうした現在のいろいろな人間や生物の行為の結果、過去の状況が変わることすら結構、頻繁に起きていたということなのです。
つまり霊界、あるいは、高次元世界から見た場合には、これは前に述べたような並行世界の話と、基本的に全く同じ内容になるのですが、現在の行為の結果、現在や未来の時間の状況のみならず、場合によっては、それ以前の過去の時間の状況すら、結構、頻繁にころころと変わっているように見えるのが、現在、私達が体験している物質世界の状況であったということなのです。
簡単な霊的な実験を通して、現在の時点から見た過去の時代の状況を、もう一度、客観的に調査し直してみると、意外とかなり違った過去の状況に変わっていることが多い
ところが、これはみなさんも、はっきりと断言できるような客観的な事実になるのではないか、と私は思うのですが、「そんなこと言われても、少なくとも自分自身の体験としては、自分の過去の経験や記憶が、ころころと変わったことなんて一度もない」というような方が、ほとんどであると思うので、そこで私は、簡単な霊的な実験を提案してみたいと思うのですが、もし少しでも霊的な能力がおありの方がいらしたら、これまでの自分自身の知識や記憶に基づく、ある特定の時代に自分の意識を向けてみて、そこが本当に現在の自分の知識や記憶の通りであるかどうか、実際に調べてみてもらいたいということなのです。
それは、かつての自分の子供時代や青春時代であってもよいし、また、もっと以前の自分が、単に歴史的な事実としてのみ知っているような百年前の時代や、あるいは、千年前の時代であっても別に構わないのですが、そうした過去の時代に向けて、いったん現在の自分のすべての先入観を除いて、霊的な感覚を研ぎ澄まして意識を向けてみると、おそらく現時点では、ほぼすべての人が、その人が、かつて学んだり、体験したはずの過去の時代の状況とは全く違った別の意識の感覚が、かなりはっきりと感じ取れるのではないか、ということなのです。
例えば、自分の子供の頃の状況を見てみるとしても、これは表面意識の記憶が強いとなかなか分かりづらいのですが、かつて自分が体験したはずの過去の状況と、現在の時点から見た自分の過去の状況が、もうすでにかなり違ったものに変わってしまっていることがあったり、また歴史的な出来事にしても、かつて自分が学んだ歴史の世界と、現在の時点から見た過去の歴史の状況が、かなり大きく食い違ってしまっていることが、結構たくさん感じられるのではないか、ということなのです。
現在の私達の行為のバリエーションによって、現在や未来の状況ばかりでなく、場合によっては、過去の状況すら結構、頻繁にころころ入れ替わるのが、地球の時空間の特色だった
このように、この物質世界においては、確かにそれぞれの人間の記憶や、書類上の記録に関しては、過去の経験や過去の歴史は全く変わらないということになっているのですが、霊的、あるいは、高次元世界の目から見た場合には、こうした物質世界での私達の強い思い込みとはかなり違って、これは非常に意外なことであるのですが、現在の私達の行為（本当は、過去や未来の行為も含めて）のバリエーションによって、現在や未来の状況ばかりでなく、場合によっては、過去の状況すら結構、簡単にころころと頻繁に入れ替わるようなことが、この地球の時空間では、しょっちゅう起き続けていたということなのです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2010年10月23日 9:22 PM, 時間と空間の秘密
