ここからは、「国会(立法府)の議員への政治的な評価と、行政府の首相や大臣などへの政治的な評価の違いについて」にタイトルを変更して、続きの文章を載せてゆきたいと思います。
ここ半年以上、国会周辺では、「裏金議員は、いったい何をやっていたんだ」「どうしてこんなひどい裏金工作をやっていたんだ」などというような自民党政権の追及がずっと行われ続けていたので、おそらく、こうした政治のニュースをいつも見聞きしてきた多くの人々の感覚としては、「自民党政権は裏金で腐敗している」「自民党政権は、何も良いことをしなかった無能な政治家の集まりだ」などというようなイメージを持っている人が、かなり多くなってきているのではないか、と思われます。
確かにきっちりした会計処理を行なっていなかった自民党の派閥や議員には、それなりのきっちりした反省をしたり、けじめをつけてもらったり、今後の再発防止に向けた政治改革をしっかり行なってもらうことは、とても大事なのではないか、と私も感じています。
しかし、こうした現在のような日本の政治情勢であっても、先ほど述べたような立法府である国会の議員の立場と、行政府である様々な省庁における首相や大臣などの立場の違いの観点から見ると少し違ってきて、要するに現在の日本の多くの人々の感覚としては、自民党政権は、裏金で完全に腐敗していて、まるで何の良い仕事もしてこなかったかのようなイメージを持っていることが多いと思うのですが、しかし一方では、首相や大臣などといった行政府の様々な役職に就いて行う自民党政権の仕事としては、国内外の様々な問題に対して、特に法律に違反することもなく、かなりきっちりと着実に大きな成果を上げ続けてきたようなところもあるわけです。
つまり現在の自民党政権では、様々な派閥や、それに関わっていた議員の人々の会計処理に関しては、かなり大きな問題を起こしてしまったことは、確かに事実であるのですが、その一方で、首相や大臣などとして関わってきた様々な行政府の仕事に関しては、特に大きなミスもなく、わりときっちりと着実に大きな成果を上げ続けていたようなところもあった、というような側面もあったわけです。
Cecye(セスィエ)