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霊的に見た病気や怪我への考え方について Part 9

 それでは、特に疫病に関しては、過去の歴史において、人類は、そうした困難を、いったい、どのようにして乗り越えてきたのか、というと、まだ近現代のような科学的な医療が発達していなかった古代や中世の時代には、それほど有効な治療法など、ほとんどなかったので、はっきり言って、そうした大変な疫病が流行った時代の大多数の人々の感覚としては、まるで神の怒りに触れたか、悪魔やもののけの祟りにでもあったかのような、大変な恐怖と無力感を感じていたのではないか、と思われます。

 それというのは、そうした大変な疫病が流行った時代には、多くの人々が全く予期しないような形で、大多数の貧しい人々ばかりでなく、王様や貴族も立派な宗教家も、また強い武人や豊かなお金持ちも異邦人や乞食も、社会的な身分や貧富の差には、ほとんど関係なく、大勢の人々が、突然、呼吸困難になったり、高熱を出したり、ひどい下痢を起こしたり、また体のあちこちが気味悪く変色したり、腫れ物ができたりして、散々苦しんだあげく亡くなるような大惨事が、ほとんど全く何の止めるすべもないような状態で、国中や近隣の国々の間のあちこちで起き続けていったからです。

 そうした時代の伝承や痕跡は、現代まで、わりとしっかり伝わっていることも多いようなので、それゆえ現代においても、そうした大変な時代に多くの人々が、本当に藁にもすがるような気持ちで造った壮麗な神仏の大神殿が、しっかり残っていたり、また、そうした時代に活躍した立派な王や医者や僧侶などの言い伝えや、さらには、そうした時代に生み出された、現代人が聞くと、思わず首をかしげるような、かなり不思議な風習が、世界のあちこちに伝わっているようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2020年5月28日 9:03 PM, イスラム教 / キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / 中国思想 / 仏教 / 健康、医療 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 歴史 / 社会、文化 / 神道 / 自然、生命



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