①国同士の交流で、なかなかうまくいかない場合には、少しずつでもよいので、芸術文化の交流を地道に推し進めてゆくとよい
それは、いったい何なのかというと、まず一つめは、これは、よく知られていることなのですが、「芸術文化に国境なし」で、音楽であるとか、映画やドラマや演劇であるとか、絵画や写真や、マンガやアニメであるとか、小説や詩などの芸術文化に関しては、たとえ国レベルで、お互いにかなり敵対し合っているような関係の人々の間であっても、例えば、「政府のアナウンスでは、どうしようもない最低の低俗文化と、散々悪口を聞かされてきたが、実際に自分の目で見たり、聞いたりしてみたら、本当に心の底から感動してしまうような、ものすごく良いものだった」とか、「正直言って、あの国のことは、全然よく知らないのだが、あの国の絵画や彫刻は、やっぱり、すごいよね」とか、「こんな素晴らしい詩や小説があったんだ。ぜひ自分の国の言葉に翻訳して、みんなに紹介したい」とか、「暇な時間があると、どうしても、あの国の音楽を聴いたり、映画やテレビを観たくなってしまう」とか、「仕上がりはともかくとして、どうしても自分の国で、あの国の映画や演劇みたいなものをやりたくなってしまった」などというように、宗教や政治や軍事や文化の垣根を越えて、時には、かなり危険な橋を渡るようなことがあっても、何としても、そうした芸術文化に触れて、個人で楽しんだり、また、多くの人々と一緒に共有し合ったりして、お互いにかなり深く影響を与え合うようなところがあるようなのです。
ですから、もし現在、国同士の交流で、宗教や政治や軍事や経済の問題などで、なかなかうまく行かないということが多い場合には、これは当然、その国の社会が受け入れられるようなレベルになることも多いのですが、少しずつでも、そうした芸術文化の交流を進めてゆくことが、非常に大事なのではないか、ということです。
Cecye(セスィエ)