それから三つめは、これはどちらかと言うと今日の学問や科学的な立場に基づく考え方になるのですが、残念ながら今から千年、二千年以上前に説かれた聖書やコーランなどの教えに関しては、たとえ本当の神仏のような存在がそうした霊的な啓示を降ろしたとしても、その時代の人々の様々な社会的な事情や宗教的な常識などを考慮して、はっきり言って、現代人から見ると「現代の学問や科学的な知識に基づくと、そんな内容は、絶対に間違っているのではないか」と思われるような、ほぼ迷信に近いような内容が、結構数多く含まれているようなところがあるのです。
ですから、そうした昔の社会的な事情や宗教的な常識も考慮して、「ここは現代にも通用するような神の教えであると考えるべきだが、ここは、おそらく当時の人々の社会通念を考慮して、かなり方便的な形の説明になっているのだろう」などというように、現代人としても神の教えとして十分に考えるべきところと、そうではなく、昔の時代の人々のための方便的な内容として考えるべきところをしっかり分けて理解してゆくことが、とても大事なのではないか、ということです。
Cecye(セスィエ)
2016年3月16日 9:04 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ