六つめは、いわゆる教育や医療や介護サービスや福祉に関わるような仕事になるのですが、要するに他の人のために何か役に立ちたいとか、他の人の成長に何か貢献したいとか、あるいは、他の人の苦しみや悲しみを癒したり、何らかの形で助けるような仕事がしたいということであれば、そうした仕事に就くのは、とても良いと思うのですが、たいてい、そうした仕事には、それなりの苦労や悩みもあるものなので、あらかじめ、そうした少し大変な面についても知った上で、そうした仕事に関わるようにしていった方がよいと思います。
それと少し前の時代までは、これは女性は、できて当たり前と思われていたような仕事になるのですが、要するに赤ちゃんや子供の世話や、あるいは、動植物の世話のように非常に長期間に渡って、常に愛情深く、根気強く、いろいろと細かい世話をし続けてゆかなくてはならないような仕事の場合、そうした仕事にあまり強い悦びややりがいを感じられないような人は、そうした仕事や家事は、できるだけ他の人の協力が得られるような状況にして、あまり専門の仕事にしない方が賢明なのではないか、と思われます。
※同じように最低でも十数年に渡るような子供の養育に関しては、子供を産んだ時点で、あまり将来のしっかりした子育ての見込みが立てられないような場合には、世の中には子供が欲しくても、なかなか授からない人々もいるので、あまり無理して育てようとせずに、子供の幸せや将来のために養子縁組などで、よりしっかりとした養育能力のある人に子供を育ててもらった方がよいケースも多いように思われます。
七つめは、いわゆるデザインやアートやエンターテイメントやアミューズメントに関わるような創造的な分野の仕事になるのですが、おそらく現在の世界だと、ほぼすべての仕事の分野で、そうした創造的な才能や能力は、常に必要とされているように思われるのですが(つまり日々の創意工夫や問題解決能力のような形で)、こうした創造的な仕事の場合には、たいてい、それなりの専門性とリスクを伴うことが多いので、できれば、わりときっちりとした専門教育を行ってくれるような学校や企業や集団などに入るか、あるいは、その世界に強いコネや引きのあるプロの人に学びながら、実務的な能力を身につけていった方がよいと思われます。
八つめは、これは今まで述べたような仕事とは、少し違った種類の仕事になるのですが、単に一つの仕事をこなしてゆくのではなく、例えば、少し人の上に立って、様々な問題を一つ一つ解決してゆくとか、何らかの理想や目標の下に大小のグループをうまく統率してゆくとか、一人一人の個性や能力を最大限に良い方向に引き出してゆくとか、多くの人々を一つのグループとして、できるだけ仲良く、より良い形でまとめ上げてゆくというような種類の仕事、つまり政治や経営に携わるような種類の仕事があるのですが、これは、その人の知識や技能だけでなく、もう一段上の指導力や経営能力や人間力や統率力のようなものが要求されてくるので、はっきり言うと、その当人の希望だけではダメで、そうした仕事に就いた後の実際の仕事の場で、そうした能力があるかどうか、多少厳しく見定められてゆくようなところがあるということです。
Cecye(セスィエ)