10、霊的に見た光と闇の意味について
次には、霊的に見た光と闇の意味について、少しだけ述べてみたいと思います。
これまで長い時代に渡って、霊的、宗教的に言われていた光と闇の意味としては、だいたい、次のような五つのことが言えると思われます。
まず一つめは、これは単純なことですが、時代を遡れば遡るほど人類は、特に気候的に冬が厳しく、寒くて暗い夜の長い国や地域であればあるほど、太陽の光や暖かさに飢えていたような時代が長かったので、たいてい、そうした国や地域では、光や火は絶対的に善いもの、素晴らしいものとして捉えられていることが多く、その反対に一年中、気候的に暑くて、日光の日差しの強い国や地域であればあるほど、光や火は苦しみや死をイメージさせ、それよりかは、水や暗さや影や黒色を善いもの、素晴らしいものとして捉えていることが多かったということです(参考)。
二つめは、これは霊的な真実というよりも、どちらかと言うと、もっと単純な人生観や世界観的なイメージになるのですが、暗闇の中では、周りの様子が何も見えず、わからないが、明るくなると周りの様子がパッと見えて、はっきり分かるので、暗闇を無知に喩え、光や明るさを知恵に喩えるとか、愛に満ちた人生は、明るく幸せに感じるが、愛のない渇望(かつぼう)だらけの人生は、淋しく不幸に感じるので、愛を光に喩え、渇望を闇に喩えるとか、神や天使や天国は、明るく感じるので光に喩え、悪魔や悪霊や地獄は、何となく暗く感じるので闇に喩える(場合によっては、逆のケースもあります)とか、幸せな人や霊的に悟った人の周りは、何となく明るく感じるので、幸せや悟りを光に喩え、その反対に不幸な人や悩みや迷いの多い人は、何となく暗く感じるので、不幸や煩悩(ぼんのう)を闇に喩えるとか、暗い気持ちや絶望を闇に喩え、明るい気持ちや希望を光に喩えるとか、明るい太陽の下には、生命が満ち溢れるので、光を生命や豊かさに喩え、その反対に暗闇の下には、生命が少ないので、闇を死や貧しさに喩えるなどというようなイメージになります。
ただし、こうした人生観や世界観のイメージには、個人的にも、また国や地域によっても、結構、かなり大きな差があることが多いようです。
Cecye(セスィエ)
2014年11月24日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳