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霊について Part 12

⑤科学が未発達の古代や中世の時代には、単なる科学現象が、まるで神や悪魔や霊や物の怪の仕業のように思われたことが、かなり多かったのではないか

 今度は、少し変わった霊についての話を述べたいと思うのですが、実は私達の世界には、確かに昔の人々には、まるで霊や物の怪(もののけ)のように感じられたかもしれないが、現代の私達の生活では、もう毎日のように身近に接することになっている、まるで「霊」のように不思議な存在やエネルギーというのは、意外とたくさんあるということについて、述べてみたいと思います。

 それは、いったい何なのか、というと、まず一つめは、「電気」というエネルギーについての話になるのですが、実は、ここ数百年の間に「電気」というものの性質や働きが明らかになるまでは、それ以前の時代の人々には、そうした電気の引き起こす現象というのは、ほぼすべて、まるで神や悪魔や、霊や物の怪(もののけ)の仕業(しわざ)のように感じられていたのではないか、ということなのです。

 たとえば、フランクリンが、雷を電気現象の一種であると科学的に証明するまでは、たいてい、どこの地域でも突然、雷が落ちたり、風雨が巻き起こるような気象現象は、ほぼすべて神や悪魔の仕業のように思われていたようですし、それから時折、静電気が引き起こすビリッとした感覚や、自然の発光現象や、家や森などの火災も、ほぼすべて霊や物の怪の仕業のように思われていたようですし、さらには、強い電気を発する自然の生き物も恐ろしい魔物の一種のように思われていたことが多かったのではないか、ということなのです。

 つまり近現代の科学が、電気の正体や働きを明らかにする前までは、今日のような電気の技術の実用化なんて、全く思い浮かべることもできないくらい、あれも神や悪魔の仕業、これも霊や死者の災いなどというように超自然的な電気の力や働きは、多くの人々の間で、ものすごく恐れられていたのではないか、ということです。

 二つめは、現代では、科学や化学、それから古代や中世には、錬金術として知られていたものについて、考えてみたいと思うのですが、みなさんが、学校の理科の実験で学んだように科学や化学の世界では、さっきまで透明だった液体に何かを混ざると、途端に青色や赤色に変わるとか、目に見えないガスが、空気中で青色や黄色や赤色に鮮やかに燃え上がるとか、単なる岩石の中から金色や銀色にピカピカと輝く金属が出てくるなどというように、様々な物質の色や状態の変化を、まるで当たり前のように起こすことができるのですが、おそらく古代や中世の人々が突然、こうした現象を目の前で見た場合には、ほぼすべて神や悪魔の仕業や、霊や物の怪の祟りのように感じられたのではないか、ということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2014年8月29日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳 / 歴史 / 科学、テクノロジー / 自然、生命



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