②幽界では、同じ日の出来事がずっと続いていたり、何か現れたと思ったら、すぐに消えるような出来事が延々と繰り返されていることがあった
二つめは、これは、ちょっと奇妙キテレツな話になるのですが、この物質世界では、時間というのは、常に今は何年何月何日、何時何分などというようにかなりはっきりと認識できるのですが、ところが、霊界の中でも次元的にかなり低い世界である「幽界」と呼ばれるような世界に行くと、これがかなりめちゃくちゃで、いつまで経っても1942年の○月○日を過ごしているとか、毎日毎日、ほぼ同じような一日の動作を、えんえんと何十年、何百年と過ごし続けているような人々が結構、数多くいたようなのです。
つまり、よく霊界物の書物に描かれているような同じ時間の動作の繰り返しや、あるいは、全く進まない時間の中で何十年も何百年も、ずっと同じように過ごしている人々がいる世界が、霊界の中には存在していたのですが、さらに不思議なのは、こうした幽界の影響が、地上の世界にも結構、あちこちに及んでいて、地上の世界の人々であっても、一度、何らかのライフスタイルを決めると、なぜか、その後もずっと、ほぼ同じようなライフ・スタイルを送ろうとするとか、また、ちょっと気がおかしくなった人々の中には、なぜか訳の分からない同じような戯言を、ずっと繰り返し繰り返し言おうとするなどというような場合には、こうした幽界の霊存在達の影響が、かなり強く働きかけていることがあったようです。
さて、それでは、こうした幽界の霊存在から見ると、私達物質世界の住人は、いったいどのように見えているのか、というと、これがたいへん不思議な話になるのですが、そうした幽界の人々から見ると、私達物質世界の人々の方が、まるで幽霊のように見えていて、例えば、何らかの理由で肉体から魂が抜け出して、そうした幽界を彷徨うような体験をしている人々を幽界の人々が見つけると、「お前は壁の向こうから突然、パッと現れてきたが、いったい、どこから来たんだ」とか、「お前の足はかすんでしか見えないが、お前は、いったい何のお化けなんだ」などというように、まだ普通の人間として認識されれば、わりとよい方で、たいてい、そうした幽界の人々から見た場合には、こちら側の物質世界の人間の方が、パッと現れては、もやのように消えてゆく、まるで幽霊の一種のように認識されていることの方が多かったようなのです。
これは「次元」という概念から説明すると、要するにそうした幽界と、こちら側の物質世界は、波動的な密度が若干異なるだけで、わりと波動的に近い世界であるために、こちら側の物質世界に自分の意識の波動が合っている時には、向こう側の世界からは全く認識されないが、夢を見ている時や、瞑想中や臨死体験の際などに何らかの理由で自分の意識が、向こう側の世界に合うようになると、そうした幽界の人々からは、まるでその世界に今まさに存在しているかのように認識されていたということなのです。
Cecye(セスィエ)
2014年8月20日 9:04 PM, スピリチュアリズム、霊界