少し前に選挙があったので、一番最後の部分だけ先に載せた文章があったのですが、原稿がそのまま残っているので、今回から何回かに渡って、最初の部分を載せてゆきます。
※少し前にちょっと微妙な答えづらい質問が来ていたので、その答えを考えていたら、この文章のような内容になってしまいました。
一院制と二院制のメリットとデメリットについて
現在の世界には、議会が一つしかない一院制の国と、議会が二つある二院制の国があります。
一般に、一院制のメリットは、だいたい、二つあります。
一つめのメリットは、政治決定が比較的早いので、外部から見ると、わりとすっきりとした分かりやすい政治が実現できることです。
二つめのメリットは、国民の側から、それぞれの議員の言っている意見の違いや良し悪しが、比較的分かりやすいので、わりとオープンな政治が実現できることです。
逆にデメリットも、だいたい、二つあります。
一つめのデメリットは、いつの間にか議会が、国民から少し浮いた存在になってしまいがちなところがあるので、そうした際には、多くの国民が不利益を被るような政治決定を次々と行い続けるような事態になったり、あるいは、多くの国民から反感を買われるような事態になることがあります。
二つめのデメリットは、これは、多くのマスコミから今日も批判されていることですが、場合によっては、議会が少数の意見を無視したり、一部の特権階級のような人々の利益のみを擁護するような方向にゆくことがあることです。
一院制に関しては、だいたい、以上のようなことが言えます(二院制になっていても、実質、一院制と同じような議員のみで構成されている場合には、これと同じような弊害が起こりやすいです)。
Cecye(セスィエ)