3、理想郷と大迷宮の寓話の本質と、これまでに人類が編み出した、さまざまな脱出のための手立てについて
さて、ここまで、理想郷と大迷宮の寓話から始まり、次には、恋愛やセックスにちなんだ、至福や快楽に満ちた「光のイデアの世界」や、苦痛や恐怖に満ちた「闇のイデアの世界」のことや、さらには、その奥に潜む闇の勢力の陰謀について、述べてきたのですが、ここからは、それらの話を少しまとめて、そうしたイデアの世界についての種明かし的な話を述べてゆきたいと思います。
①寓話の中の理想郷とは、地上の世界でも、霊界でもない、ある種の裏世界のような領域である、至福と快楽に満ちた「光のイデアの世界」のことであった
まず第一には、それでは、多くの人々が、次々と、そうした大迷宮に自ら迷い込むことになった、そもそもの原因である「理想郷」とは、いったい、何であったのか、ということについて、考えてみたいと思うのですが、実は、これは、私が調べた限りでは、この地上の世界でも、また、霊界でも、たいてい、多くの人々に、すぐに簡単に全否定され、一蹴されてしまうことが多い、先ほど述べたような、恋愛やセックスにちなんだ、至福や快楽に満ちた、「光のイデアの世界」であったのではないか、ということなのです。
それというのは、そうした恋愛やセックスにちなんだ内容というのは、地上の世界では、宗教や社会道徳などで、すぐにとんでもない馬鹿者扱いされて、一蹴されてしまうことが多いし、また、死後の霊界でも、これまでの長い時代における天国の様子というのは、どちらかというと、最高の幸福世界を目指すというよりかは、地上の世界で疲れきった、たくさんの魂達が、ある程度、落ち着いて休めるような、一種の休憩所的なニュアンスが強かったために、やはり、そうした恋愛やセックスにちなんだ内容というのは、二の次扱いされることが、非常に多かったからなのです。
そうすると、地上の世界でも、また、霊界でも、それほど重点が置かれていないような、多くの人々の潜在的な願望や欲求を、一気に何もかも実現し尽くすような、そうした、ある種のユートピア的な世界が、地上の世界でも、霊界でもない、異次元の裏世界的な領域に、意図的に大量に作られた場合、はっきり言うと、どんなに霊的に優れた、優秀な魂であったとしても、地上の世界に生まれたことを機縁にして、そうした裏世界的な領域である、至福と快楽に満ちた、「光のイデアの世界」の中に、いつの間にか、自分の意識の一部、というか、魂の一部を取り込まれた状態にされてしまうことが、非常に多かった、ということなのです。
※ ここで言っている「光のイデア」や「闇のイデア」の光と闇は、実際の光や闇とは、ほとんど関係ありません。ただ、私が調べた限りでは、至福や快楽に満ちた裏世界のような領域は、比較的明るい感じの所が多く(逆に、真っ暗のケースも多かったですが)、その反対に、苦痛や恐怖に満ちた裏世界のような領域は、比較的暗い感じの所が多かったようなので(同じように、ものすごく明るいケースも多かったですが)、ここでは、単純に分かりやすいように、主に至福や快楽に関わる異次元の領域を、「光のイデアの世界」、その反対に、主に苦痛や恐怖に関わる異次元の領域を、「闇のイデアの世界」と呼んでいます。当然、ここで言っている光と闇と、善悪とは、全く関係ありません。
追伸
最近、こうした文章を書いているせいか、私も、かなりはっきりと認識できるようになってきたのですが、完全に意識を研ぎ澄まして、瞑想するのではなくて、わざと少しボーッとさせて、半分、寝ているような意識の状態にすると、わりと、こうしたイデアの世界を認識しやすいようです(気をつけていないと、本当に寝てしまいますが・・・)。
そうした形で、半分寝ているような感じで、あっちこっちと、自分の意識を向けている方向を変えてゆくと、「さっきは、アニメ世界だったのに、こっちは、何だか恐ろしい世界になっている・・・」、などというように、普通は、全く関係ないと思われるような体験が、全く訳の分からない状態で、あちこち組み合わされて、めちゃくちゃにつながっているのが、よく分かります。
とにかく、ものすごく、いろいろなバリエーションがあるようなので、おそらく、こうした世界が、ある程度、整理されるには、まだまだ、かなり時間がかかると思われます。
Cecye(セスィエ)
2013年6月11日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 時間と空間の秘密 / 瞑想