三つめは、普段、多くの人々が、何となく感じている政治家のイメージと、実際の政治家の仕事の違いについて、幾つかの観点から考えてみたいと思います。
普段、多くの人々が目にしている政治家のイメージとしては、多くの人々の前で演説していたり、多くの政治家の人々の間で議論している姿や、あるいは、もっと華々しい形で外国の政治家と交渉したり、たくさんの記者の前で政治的な発表をしているような姿のイメージがとても強いのではないか、と思われます。
また、そうした普段、テレビや新聞やネットなどで目にする政治家の姿とは別に時折、また特に選挙期間などになると、あちこちの街頭や会場で熱のこもった演説をしていたり、道行く人々に手を振ったり、強く手を握ったりするような姿を目にすることも多いのではないか、と思われます。
つまり多くの人々の一般的な政治家のイメージというと、官邸や様々な省庁や県庁などで首相や大臣や知事や市長などの仕事をしていたり、議会で討論しているような姿をイメージすることが多いと思うのですが、よくよく冷静に考え直してみると政治家の人々の仕事というのは、一方では、そうした形で政治の世界において、政治家としての様々な政治の仕事をすることと、それともう一方では、次の選挙においても、できるだけ長く確実に当選し続けてゆくために、それぞれの政治家の選挙区の地元になるべくしっかりと根をつけて、何度も街頭演説や会場で講演を行ったり、多くの支持者に会って、様々な意見交換を行ったり、また、できるだけ多くの普通の人々にも接点を持って、一人でも多くの新しい支持者を増やしてゆくような政治家としての仕事の、大きく二つの政治家としての仕事があるわけです。
Cecye(セスィエ)