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現在のイスラエルやガザ地区の情勢について Part 8

そもそもハマスは、ガザ地区の正式な政府とは全く言えないようなところがある

 現在、ガザ地区は、ハマスが統治しているのですが、2007年にハマスが武力でガザ地区を占拠した後から、ずっと正式な選挙が行われていないことや、また、昨年の7月にガザ地区の人々が生活状況の改善を求めて、デモを行うと、すかさずハマスが武力で鎮圧してしまっていることなどからもある程度わかるように、確かに2006年の時点では、ハマスがガザ地区の選挙で大きく票を伸ばしたことはあったかもしれないのですが、しかし、それから18年も経った2024年の現在の時点では、ハマスは、ガザ地区の大多数の人々の意見を代表している公式な政府であるとは、とてもではないが全く言えないようなところがあります。

 それでハマスの場合、問題なのは、イスラエルという国家や、イスラエル人の抹殺を政治目的として、はっきり掲げていて、その上、単にそうした主張をしているだけではなく、実際に中東の他の国々から軍事援助を受けたり、イスラエル人であれば、誰彼構わず、老人や女、子供、幼児関係なく、とんでもないやり方で殺したり、レイプしたり、略奪するような活動を行なっているので、はっきり言ってしまうと、現在のようにガザ地区をハマスが掌握しているような政治状況であると、隣のイスラエルとしては、単にガザ地区に武器などが持ち込まれないように封鎖するだけでなく、今回のような大規模なテロ事件があると、大きな軍事行動をしなくてはならない状況になってしまうようなところがあるわけです。

 ですので、これもニュースなどでは、あまり触れられない内容になるのですが、簡単に言うと、そうした形でハマスが、ガザ地区を牛耳っているような状況であると、世界中のたくさんの国々から善意で様々な援助が行われたとしても、ガザ地区の人々の生活の改善には当てられずに、今回の巨大な地下トンネルの整備のように裏でたくさんの武器の製造や軍事訓練にお金や資材が流れていってしまったり、また、その時々の状況に人々が簡単に満足してしまわないように、あえて混乱や貧困や問題を作り出したり、あるいは、裏で子供のうちからテロ的な思想を植え付けるような教育を行ったり、テロや軍事行動の訓練を行うようになっていってしまうこともあるので、はっきり言ってしまうと、世界中のたくさんの国々から善意で様々な援助を受けたとしても、いつまで経っても何の根本的な改善も解決もできないままの状況になってしまうしかないようなところがあったわけです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2024年2月10日 9:03 PM, イスラム教 / ユダヤ教 / 政治 / 社会、文化 / 軍事



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