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政治問題と社会問題の違いについて Part 4

 そうすると、ここで大切なのは、どんな国の政府であっても、無限に人や物やお金や技術や情報などがあるわけではないし、また平常時には、特に人や物やお金の使いすぎについては、国民からも与党からも野党からも(内外の機関からも・・・)、かなり厳しくチェックされることが多いので、はっきり言ってしまうと、常に限られた人や物やお金や技術や情報などの中で、できるだけ最高の成果が上がるように政治運営しなくてはならないようなところがあるわけです。

 そうすると、そこで難しいのは、これまでずっとやっていて、もうかなりきっちりとした設備や備品や有効なノウハウがあり、また、かなり熟練したスタッフがたくさんいるような分野については、せいぜい、そうした仕事に関わっている人々が、不正や間違いをしていないか、あるいは、お金の無駄遣いをしていないか、などというようなことについて、きっちりとチェックしていればよいのでしょうが、まだ、そうした設備や備品やノウハウが十分になく、また、きっちりしたプロの専門家も、あまり育っていないような分野については、先ほども述べたように一見、何事についても、かなりきっちりやっているように見える政府や政治家や官僚(役人)などであっても、はっきり言ってしまうと、まだその問題に関しては、ほぼ初心者のような立場に置かれてしまうので、どうしてもトライアンドエラーを繰り返しながら、様々な道具や設備を整えていったり、様々なノウハウを確立していったり、その分野のプロの専門家を育成していったりしながら、そうした問題がしっかり解決してゆけるように、かなりがっしりと腰を据えて、取り組んでゆかざるを得なくなってしまうようなところがあるのです。

※そうした経緯で、現在のような国の運営のための様々な設備や道具やノウハウのようなものや、あるいは、省庁のような様々な国の組織ができあがってきたようなところがあります。

※現在の環境省の設立や拡大の経緯などを考えると、わかりやすいと思うのですが、例えば、様々な省庁の中に、何らかの問題を専門で扱う担当者がいたとします。ところが、そうした問題が、だんだん大きくなっていった場合には、その担当する部署も一緒に、だんだん大きくなってゆくことが多いわけです。さらにその後、大臣や高位の官僚などの単なる指示や命令だけで十分に対応できなくなった場合には、そうした部署が担当する内容を法律で明確に定めて、専門の省庁を設置することになります。逆に問題が小さくなり、そうした担当する部署が、だんだん小さくなっていったり、廃止されてしまうようなケースもあるのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2021年11月9日 9:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済



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