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多くの国民が、末永く平和で繁栄した幸福な国づくりを目指せるような政治家や政党を選ぶための知恵について Part 5

5、現代社会では、問題の解決が遅れて、そのまま放ったらかしになっている分野ほど、その問題の被害者の人々がわりとバラバラで、選挙の際にも、どこの政治家や政党も支持せずにすぐに棄権してしまう傾向が強いようなので、本当はそうした人々ほど、同じような問題に関心のある人々が集まるような、できるだけ大きなグループを作って、積極的にどこかの政治家や政党に働きかけたり、選挙の後援活動に関わるべきなのである

 第五には、これはさらに変わった話になるのですが、実は現代の日本だと、なぜか、それほど熱心に選挙に行く必要のないような人ほど、一生懸命選挙に行くような傾向があり(これは、決して選挙に行かないことを奨励しているわけではないのですが・・・)、その反対に本当は、できれば絶対に選挙に行った方がよいような人ほど、選挙に行かずに棄権してしまう傾向があるようなので、これは政治的というよりも、社会的にかなり問題なのではないかということです。

 それというのは、これは具体的に例をあげれば、誰でもすぐに分かるような話なのではないかと思われるのですが、例えば、現代の主だった社会問題、つまり政治や役所の問題や、経済や景気の問題や、子育てや教育上の問題や、社会的弱者の問題や、犯罪の問題などというのは、はっきり言って、どの問題も、基本的にその問題の被害者になっている人々がみんなバラバラで、政治や選挙にあまり興味がなく、選挙があっても、どの政治家や政党を推すのか全然分からないような人々や、あるいは、すぐに棄権してしまうような人々が多い分野ほど、そうした問題の解決が遅れている、というか、もっとはっきり言うと政治家や役人の人々が、わりと放ったらかしにして後回しにして、そのままにしてしまうことが多い分野になっているのではないか、ということなのです。

 ほんの少しだけ具体例をあげると、例えば、教育の問題はかれこれ数十年、ずっと未解決のまま続いているのですが、これも政治家や政党の立場からすると小中高大と、学校の教師には、結構がっちりした組合があって、選挙の際にはまとまった票が入るので、学校の教師の側の問題は、それほど大きくなる前にきれいに片付く傾向があるのですが、その反対に基本的に未成年の子供には投票権がないし、またその親もみんなバラバラで、誰に投票するのかよく分からないような人々ばかりなので、とんでもない犯罪とか、何かよほどの大問題でも持ち上がらない限りは、たいてい何があっても放ったらかしにされてゆく傾向が強いようです。

 ですから、この場合、仮に学校の学生や生徒の父母が中心になって、どこかの政治家や政党を推すような全国的なグループのようなものがあった場合には、おそらく何か問題があっても、瞬く間に解決するような状況になったのではないかと思われます(こちらの方が、何十倍も何百倍も大人数なのにとても不思議ですね)。

 それ以外にも例えば、政治家や政党の立場からすると、「会社の社長や重役の人は寄付金をくれたり、ある程度まとまった票をくれるので大切にしたいが、そうでない大多数の普通の人達は、どこにつくか分からないし、棄権する確率も高いから、まあ、それなりに対応しておけばいいか」とか、「病気や障害を持つ人々や、シングル・マザーやニートのような人々や、比較的若い人々は、政治に興味がなく、あまり熱心にどこかの政治家や党を推したり、投票に来てくれなさそうだから、何かよほど問題でも持ち上がらない限りは、そのままでもよいか」などというように、どうしても問題が先送りになってゆきやすいということです。

 このように例をあげれば、きりがないのですが、要するに現代の社会では、何年も、時には何十年も、全く未解決のまま問題が山積みしているような分野ほど、はっきり言うと、その問題で被害を受けている当事者の人々があまり政治や選挙に興味がなく、どこに投票するか分からない、また、ちょっと用事があると、すぐに面倒臭がって棄権してしまうような人々ばかりの分野であるということなのです。

 ですから、こうした観点から見ると、実は、専門家やマスコミの人々がごちゃごちゃ言うほど、そうした問題の解決はそんなに難しくなくて、本当はそうした問題の被害者になっている人々がバラバラにならずに、何らかの手段でお互いに連絡を取り合って、「今度は、どこそこの政治家や政党を推す」とか、「この政治家や政党に早期の問題解決を図ってもらうために、できるだけ多くの人々を巻き込んで、選挙の応援を行う」などというようなことをすれば、何年、何十年とそうした問題が放ったらかしにされずに、わりと短期間のうちに政治家や役人が本腰を入れて、何らかの解決のための行動を起こすようになるのではないか、ということです。

 

 続く・・・

 

 

 追伸

 今日は、もう一つの子育ての話の方は、お休みになります。

 

Cecye(セスィエ)

2012年12月6日 9:09 PM, 政治



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