４、この世的な知性は高くなくても、何らかの霊的な悟りを得ているような人について
四つめは、今度は逆に知的な向上は、あまりできていないかもしれないけれども、ある程度のレベルの霊的な悟りは得ているのではないか、と思われるようなケースについて、考えてみたいと思うのですが、これに関しては、だいたい次のような二つのことが言えます。
まず一つめは、これは、みなさんの経験から考えていただければ、ある程度はわかると思うのですが、私達の世界には、あまりきっちりした学問のようなものは学んだことがないにも関わらず、様々な霊的な学びや宗教的な信仰や、あるいは、その人自身の人生での様々な見聞や経験などから、かなり深い経験的な知恵を身につけているような人がいたり、さらにはそうしたものすら、ほとんどないにも関わらず、様々な物事に対して、非常に深い洞察的な知恵を持っているような人がいることがあります。
はっきり言って、そうした人というのは、わりと簡単に測ることができるような学問的な知性は、それほど高くないことが多いかもしれないのですが、ただ、その人自身が、それまでの人生において、様々な機会に学んだり、見聞きしたり、体験したり、また感じたり、考えてきたことなどを通して、その内容や程度については、様々なものがあるとは思うのですが、何らかの形での霊的な悟りのようなものを獲得しているというように考えてよいのではないか、というように思われます。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2021年8月28日 9:03 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / キリスト教 / ユダヤ教 / 人生観、世界観 / 仏教 / 宗教、道徳 / 瞑想 / 知恵、正しさ
