3、疫病の流行と、それに伴う人類の社会の変化について
三つめは、今度は、少し違った内容になるのですが、実は人間にとっても、他の生き物達にとっても、一見、非常に嫌なことにしか見えないような病気や怪我などによって、人間にしても、他の生き物達にしても、長期的には、単に小さな変化を遂げるだけでなく、その種として、非常に大きな進化を遂げてきたことも、非常に多かったようです。
これは人間を初めとするような様々な生き物達の命の営みを見てみると、ある程度、よくわかると思うのですが、人間であっても、他の様々な生き物達であっても、現在、当たり前の自然の体の仕組みや生き方のように考えられているものの中には、例えば、何らかの怪我や病から身を守るために発達してきた非常に不思議な体の形状や仕組みがあったり、また、他の生き物達との生存競争の中で一方的に敗れて、そう簡単に絶滅してしまったりしないように、たくさん適応してきた進化の痕跡が、あちこちに残っているのではないか、ということなのです。
たいてい、たくさんの生物種がいる自然界では、お互いに持ちつ持たれつの関係になっていて、例えば、何らかの生物の生存に、他の生物が依存するように生きていたり、また、何らかの生物が死んで、その体を提供することによって、他の生物が生き続けることができるような仕組みになっていることが非常に多いようです。
ところが、どうも様々な生物種の命の営みを見ていると、時折、こうした様々な生物同士の持ちつ持たれつの関係が大きく変化することがあって、お互いにうまく共存して生きていればよさそうな生き物達が、あまりにもたくさん多く繁殖しすぎて、その媒体となる生物種をたくさん減らしてしまうようなことが起きたり、また元々は、自然界の中で弱かったはずの生物種が、だんだん強い生物に進化を遂げてきたために、逆に元々、そうした生物種を狩って、生きていた生物種を滅ぼしてしまうようなことも、自然界では、たくさん起きてきたようなところがあったわけです。
Cecye(セスィエ)
2020年5月25日 9:03 PM, おすすめ記事 / スピリチュアリズム、霊界 / 人生観、世界観 / 仏教 / 健康、医療 / 宗教、道徳 / 科学、テクノロジー / 自然、生命