4、ヨハネの黙示録における「神と悪魔の戦い」や「善と悪の対立」の概念について
四つめは、これは、かなり難しい真理の解釈についての内容になるのですが、かなり大まかに要約すると、ヨハネの黙示録では、全編を通して、神やキリストや天使達と、それに対抗して戦い、最終的に滅びる獣や反キリストや悪魔達との戦いの様子が描かれています。
ところが、ここで多少ややこしくなるのは、大昔のユダヤ教やキリスト教の人々が、わりと簡単に受け入れることができた「善」と「悪」の概念自体が、その後の人類の長い歴史の間に、かなり大きく変化してしまったようなところがあるので、それゆえ特に近現代の時代に入ると、こうした大昔の人々には、かなり簡単に自然に受け入れることができた「神と悪魔の戦い」とか、「善と悪の対立」のような概念自体が、かなり薄れてきてしまったようなところがあるのです(参考)。
わりと簡単な例をあげると、例えば、今日では、ほぼすべての人が、かなり首をかしげたくなるような話の例として、「キリスト教だけが真実で、それ以外の宗教はすべて悪魔の教えである」とか、「キリスト教徒だけは終末の際に天国に入れるが、それ以外の宗教を信じている人や、宗教を全く信じていない人は、一人残らず地獄に墜ちる」などというような話があるのですが、こうした話は、現在のキリスト教徒も含めて、現在では、ほとんど誰も完全には信じていないし、また公の場でしゃべるような人も、ほとんどいないのではないか、ということなのです。
Cecye(セスィエ)
2018年11月23日 9:03 PM, キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / ユダヤ教 / 予知、予言、未来予測 / 宗教、道徳