2、ヨハネの黙示録では、古代世界において、イエスの教えを信じる人々の最終的な救済と、未来への強い希望が説かれていた
二つめは、それでは、ヨハネの黙示録が書かれた目的は、いったいどのようなものだったのか、というと、かなり大まかに要約すると、だいたい次のような内容になるのではないか、と思われます。
当時のイエスの教えを信じる人々は、それぞれの個人としては、かなり強い幸福感や希望を手に入れることはできたし、また少しずつですが、イエスの教えはどんどん広がってゆき、やがては、本当に全世界を救ってゆくのかもしれない、というような未来の見通しも多少は感じられるようなところもあったのですが、ただ当時の彼らの状況としては、時折、時の権力者や世間の人々から、かなりとんでもない誹謗や迫害を受けることも多かったようなのです。
それゆえ、そうした当時のイエスの教えを信じる人々に対して、「今の世の中は、このように争いや欲望や邪悪さに満ち溢れた獣の世、悪魔の世であるかもしれないけれども、やがて様々な紆余曲折を経たのちに、神の計画によって、イエスの教えを信じる人々は、最終的には大いなる勝利を得て、この世においても、また来世においても、神の統治する神の国、天の国に迎え入れられて、大いなる至福や平安の中で生きてゆけるようになるのだ」というような彼らの最終的な救済と、未来への強い希望を語った文章になっていたのではないか、というように思われます。
Cecye(セスィエ)
2018年11月19日 9:07 PM, キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / ユダヤ教 / 予知、予言、未来予測 / 宗教、道徳