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たくさんの国同士の統合とナショナリズムの問題について Part 6

 昨年載せていた「たくさんの国同士の統合とナショナリズムの問題について」の文章の続きになります。

 

3、できれば、義務教育の間に、実際の社会のあり方をよりよく知るためのたくさんの機会を持つことが大切である

 三つめは、これは少し違った観点になるのですが、いくら教育の義務があるといっても、現在の日本のように子供の時から、ずっと教師の話を聞いては暗記したり、あらかじめ決められた解答ばかりを答えさせるような教育をしていると、どうしても実際の社会のあり方や、自分の生き方の方向性がわからなくなってきて、あちこちで多少浮ついた感じの意見ばかりを言うようになってきたり、また、実際の社会を支えている多くの人々の感覚がわからなくなってゆきがちなところがあるようです。

 ですから、これは若い人々の自由や人権が、しっかり守られるような社会的な計らいや取り組みがなされているというような前提に基づいた話になるのですが、できれば、若い人々には、義務教育のうちに多少、教育期間が伸びても構わないので、実際の社会で働いている多種多様な人々の話を直接聞くような機会を持ったり、また短期間でもよいので、自分が興味のある仕事で実際に働いてみたり、様々な世界の見聞を広めるような機会を持てるようにすることは、とても大切なのではないか、と思われます。

 実際、これは社会では、ほとんど公の場で話されることはないのですが、学校にいる間は、かなり熱心に勉強して、いざ自分の志望の仕事に就いてみると、以前に自分が考えていたイメージとは全然違ったので、結局、数ヶ月、数年もしないうちにその仕事をやめてしまったとか、また逆に何らかの仕事に就いてみると、昔、学校で嫌々やらされていたことが、意外と役に立ったので、「こんなことなら、学校にいる間に、もっと一生懸命、勉強しておけばよかった」と強く後悔した、などというような話も時々あるようなので、現在のように単純に、人生の初めの十代、二十代の初めぐらいまでは勉強中心、それ以降は、基本的にずっと仕事中心で、定年になったら退職というような多くの人々の人生のあり方には、本当は、かなり大きな無駄があるのではないか、というように思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2018年1月5日 9:03 PM, 政治 / 教育 / 社会、文化 / 経済



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