9、霊的に見た生命の誕生と消滅の神秘について
第九には、これは少し不思議な話になるのですが、それでは、こうした生命というのは、いったい、いつどの段階から生命として存在し、それから、いったい、いつどの段階から生命として存在しなくなってゆくのかということについて、大きく五つの観点から述べてみたいと思います。
①人間や動植物の平均的な生まれ変わりの過程について
まず一つめは、これは物質世界から見た生命についての物の見方になるのですが、大まかに言うと、一般には人間や動物であれば、自然なセックスの営みの結果、精子と卵子の結合により新たな子供が生まれ、また植物であれば(いろいろなケースがあるようですが・・・)、美しい花々が咲いて、めしべで花粉を受精することによりたくさんの種を作り、次の世代の草木を増やすようなプロセスを経てゆくわけなのですが、それでは、こうした際に霊的には、いったいどのようなことが起きているのかというと、大まかに言うと、次のような四つぐらいのことが言えます。
一つめは、これは人間のようなある程度、霊的に進歩した魂が地上に生まれ変わってくるようなケースになるのですが、たいていの場合、人間の男女や動植物のオスとメスが性的に交わっている際に、双方の間で非常に強い愛のエネルギーが増幅するような現象が起きて、その人間の男女や動植物のオスやメスと最も霊的に縁のある魂が霊的に引き寄せられて、地上の世界に人間や動植物として生まれ変わるような過程に入ることがとても多いです。
※ある程度、高度に進歩した魂である場合には、人間だけでなく、様々な動物や植物の間でも、ほぼ同じような生まれ変わりの過程に入ることが多いようです。
ただし、みなさんもよくご存知のように人間の人生というのは、時折、様々な事情で突然亡くなる人々がいたりするように、結構よくわからないようなところがあるので、そうした新しく生を受ける魂達は、いったいどのような気持ちで地上の世界への生まれ変わりの過程に入るのかということが、とても気になるところだと思われるのですが、たいていの場合は、そうして生まれてくる以前の段階で霊界において、「今回の人生は、こういう予定になるだろう」とか、「今回の人生では、こういう魂的な課題を克服する必要があるので、その際には、こんな試練に直面する可能性があるだろう」とか、「自分としては、本当はこういう両親のもとに生まれたかったのだが、今回は、地上の世界における様々な出来事の関係で、別のこんな両親や兄弟姉妹の家庭環境に生まれることになってしまった」とか、「自分は前世のカルマの解消のために、今回の人生では、少し厳しい肉体条件を選ぶことにした」などというように自分の人生のライフプランのようなものを、あらかじめ、かなり細かく決めてきているようなケースがとても多いということが言えます(ただし、これまでの時代には、地上の世界に生まれてくると、ほとんど思い出せなくなるケースが多かったようですが・・・)。
ただし、そのような形で自分の人生のプランを、それほど細かく決めることなく、様々なカルマの反動で結構あちこちに、その当人の魂としてはよくわからないような形で次々と生まれ変わりの過程に入るような魂達も、これまでの時代には結構いたようなので、そうした点では人間の人生は、生まれてくる前にある程度、予定された通りの人生を歩んでゆくような人もいれば、そうではなく、結構、その場その場の行き当たりばったりのような形で様々な人生経験を積んでゆくような人もいるようなので、あまりはっきりとは、それぞれの人に完全に予定された人生があるとは言えないようなところがあるようです。
Cecye(セスィエ)
2016年2月8日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 自然、生命