7、今後の未来社会での多くの人々の職業や人生のあり方について
それでは、今後の未来社会では、多くの人々の職業や人生というのは、いったい、どのようになってゆくことが予想されるのか、というと、大まかに言うと、次のような五つのことが言えます。
1、豊かな経済社会にふさわしい、より幸福で豊かな人間としての生き方について
まず第一には、これから述べるような話は、まだ現在の世界は、大多数の国々が経済発展の途中経過にあるので、ちょっと聞く分には、ほぼ夢物語のような話に聞こえるかもしれないのですが、現在の延長で世界中の国々が、次々と経済発展していった暁には、おそらく未来のどこかの段階では、よくよく冷静にそれぞれの社会の状況を見直してみると、どの国の社会の状態を見ても、確かに最高とも最善とも言いがたいのだが、ただ、それぞれの国々の過去の社会の状態と比べると、特に飢えている人や、病気や怪我で苦しんでいる人がいるわけでもないし、服を着ていない人がいるわけでもないし、また、家や家具や生活必需品のないホームレスで生活している人がいるわけでもないし、それから程度はともかくとして、様々な人間としての権利(人権)や政治参加の機会や、学習の機会や就職の機会が全くないわけでもないなどというように、要するにその時点で、そこに生きている人々の感覚はともかくとして、過去の歴史上のそれぞれの国々の社会の状況と比べてみると、どう考えてみても一種の理想社会に到達したと言えるような状況が来るのではないか、ということなのです。
それでは、そうした社会では、多くの人々が、自分の職業や人生に対して、ほぼ完全に満足した状況になっているのか、というと、残念ながら現在の推移では、そうした社会全体として、物質的にかなり豊かな満ち足りた状況になったとしても、相変わらず、多くの人々は、自分の職業や人生に対して、様々な要望や不満を抱えるような状況になってしまうのではないか、ということが予想されるのです。
それでは、そうした状況では、いったい何が必要になってくるのか、というと、これはある意味で現在までの経済発展の考え方とは、少し逆説的な話になってしまうのですが、それぞれの人の人生の中で、次のような五つの知恵や体験がないと、本当の人生の満足や幸福は、なかなか手に入れられないというような非常に不思議な結論に到達するのではないか、ということなのです。
Cecye(セスィエ)
2015年6月15日 9:07 PM, おすすめ記事 / 人生観、世界観 / 成功論、繁栄論 / 政治 / 社会、文化 / 経済