4、後世、ヘルメス思想を極めた人々の中には、霊界や宇宙からの訪問者の指導を受けて、様々な悟りや知恵を得る人々が大勢いた
それから四つめは、これはあまり知られていないのですが、実は、昔からヘルメス思想を極めた人々の中には、半分透明な感じで現れる霊界の霊の訪問を受けて、様々な知恵や悟りの秘儀を教えてもらう人々や、また空中に光り輝いて現れる不思議な乗り物の訪問を受けて、様々な指導を受ける人々が少なからずいたようなので、そうした人々の中には、俗世の中にあっても、かなりこの世離れした霊的な悟りを極めた人々や、地球以外の様々な宇宙や異次元世界での体験を積み重ねて、様々な知恵を得た人々が数多くいたようなのです。
こうした話は、とてもではないが、少し前の時代の地球で真面目に話すと大勢の人々から袋だたきに遭う危険性が高かったので、たいていの場合は、そのままの形では発表せずに、かなり神秘のオブラートがかかったような不思議な話として、多少比喩的な話も織り交ぜながら、様々な物語や噂話として広まっていったようなので、みなさんの中には、そうした不思議な世界の不思議な人々や生き物達の話や、不思議な魔術の品々の話を、もうすでにどこかでたくさん聞いたことがあるかもしれません。
5、霊的に見た場合、ヘルメスは、ヒンドゥー教の「ブラフマー」や仏教の「大日如来」とも同じ系譜につながっている
五つめは、これは少し変わった話になるのですが、ギリシャ神話のヘルメスというと、かなり開放的な性格で機転が利く、というよりも、もっとはっきり言うと、嘘でも泥棒でもセックスでも何でもありのような、いかにもギリシャの神々の一人のようなイメージがあるかもしれないのですが、実は霊的に見た場合には、東洋的な宗教にもかなり縁が深くて、例えば、東洋の宗教だとヒンドゥー教の創造神である「ブラフマー」や、それから仏教だと密教の教主である「大日如来」などが、霊的には、ちょうど同じような系譜につながっているようなところがあったのです。
つまりギリシャ神話では、ヘルメスというと、ほとんどゼウスの小間使いのような立場になってしまっているのですが(世界の宗教では、同じ霊的な系譜に属する神仏のような存在が、よく違った名前や個性や立場で扱われていることが多いです)、実はギリシャ神話を遡る遥か以前の時代の世界では、どちらかというとヘルメスの方が、天空神や創造神のような立場になっていたようなので、はっきり言うと、そうした超古代の時代には、まだ「ゼウス」という神の概念すらなかったようなのです(ギリシャ神話でも「ゼウス」は、かなり後の時代になってからの神という位置づけになっています)。
つまりヘルメスの霊的な知恵が、インドや中国といった東洋方面に幅広く影響を与えていった結果、霊的な知恵や魔術や現世利益にかなり効力のある一部のヒンドゥー教や密教系の仏教の成立にかなり深く関わってゆくようになったということなのですが、そのもう一つの少し違った流れが、特にインドからヒマラヤの奥地で細々と、しかし、かなり根強く地道に継承され続けていったヨガ的なマスターへの道にかなり大きな影響を与えていったようなのです(参考1、参考2、参考3、参考4)。
Cecye(セスィエ)
2015年1月15日 9:01 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / ギリシャ神話 / スピリチュアリズム、霊界 / 中国思想 / 仏教 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳