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一院制と二院制について Part 2

 次に二院制のメリットは、だいたい、三つあります。

 まず一つめのメリットは、二つ議会があった場合には、一つの議会は、単純に国民の人気や支持(単純な投票数)に基づく議員選びを行い、それから、もう一つの議会は、人口に関係なく、それぞれの地域代表の議員選びを行う、などというように、それぞれの議会の議員の選び方を変えることによって、多くの国民の幸福(利益)と、それから、そうした国民が暮らしている、それぞれの地域の幸福(利益)をうまくバランスがとれた形で実現してゆくことができることです。

 つまり、国の規模が小さい場合には、一院制の方が、より簡単に人々の意見を反映したスピーディーな政治決定ができるので、非常に合理的なところがあるのですが、国の規模が大きい場合には、それぞれの地域が、ある意味で、小さな一国家のような政治的な位置づけになっているようなところがあるので、そうしたそれぞれの地域の代表が話し合えるような場も設けておいた方が、より良い政治を実現しやすい、ということです。

 二つめのメリットは、これは単純なことなのですが、その国や地域の情勢が、いろいろな事情で非常に不安定な場合には、二院制にしておいた方が、その時々の事情で、政治決定や法律がころころ大変化することがないので、長期的に見ると、政治が安定して、多くの人々の平和や繁栄につながることが多い、ということです。

 三つめのメリットは、これはあまり言われないのですが、二院制にしておくと、法案の審議の時間が、どうしても長くなりがちなので、その結果、これは多少問題が起きることもあるのですが、長い目で見ると、国民が不利益を被るような政治決定が、比較的少なくなるようなところがある、ということです。

 逆に二院制のデメリットは、だいたい、二つあります。

 一つめのデメリットは、これは、あまり言われることが少ないのですが、二院制の議会にすると、どうしても、それぞれの議会での話し合いの過程が、多少複雑になったり、こじれたりすることが多くなってしまう傾向があります。

 そうすると、国民の側から見ると、いつも誰が何を言って、何をして、どうなったのか、ということがよく分からなくなってしまうようなところがあるので、その結果、国民の側から見ると、いつも政治がごちゃごちゃして、ちょっと複雑で訳の分からないイメージになりやすい、ということです。

 二つめのメリットは、これは、よく言われることなのですが、たいてい、二院制にすると、「こんな簡単なこと、さっさと決めればいいじゃないか」、と思うような、わりと簡単なことですら、野党が多かったり、相対立しやすい少数政党の連合政権になっていたりして、議会構成が複雑で不安定な状況では、なぜかどんどん長引いてゆき、政治決定がとてつもなく遅くなってゆくような事態になってしまうことがあることです。

 

 さて、このように、一院制にも、二院制にも、どちらにも一長一短があるのですが、それでは、総じて、現在の日本の政治状況では、いったい、どのようなことが言えるのか、というと、大まかに言うと、次のような二つのことが言えます。

 まず第一には、現在の日本の状況では、国の規模の面から見ると、国民の人気や支持に基づく議会と、地域代表の議会が二つある二院制が最適なのですが、日本の場合、よく政治決定の遅さが問題視されることが多いので、その点だと、一院制の方に多少軍配が上がるようなところもあります。

 第二には、ところが、一院制にしておくと、日本の場合、戦前の政府の独走の問題と一緒で、要するに何かの拍子に、内閣と議会が大多数の国民の意見を軽視して、どんどん独走しっぱなしになってしまう危険性があるので、多少問題があるようなところもあります。

 こうした事情から勘案するに、私は、現在の日本の政治状況では、どちらかと言うと、一院制よりも、現在の衆参両院の二院制の方が、より良い政治を実現できるのではないか、というように率直に考えております。

 

 続く・・・

 

 

 追伸

 やっと今年は、霊的な浄化が進んで、8月の中頃になっても、日本のお盆独特の、休みはいいんだけど、何となく停滞した重苦しいような雰囲気になるわけでもなく、また戦争関連の重くて、ドロドロとした雰囲気になるわけでもないような、わりと明るい、カラッとしたムードの、普通の夏が楽しめるような雰囲気になってきました(まだ多少、蒸し暑すぎる問題が残っていますが・・・)。

 私は、大変ややこしい霊的な問題を取り扱っているので、毎年毎年、「これだけやっても、まだこんな雰囲気にしかならないのかな・・・」、「今度こそ、この問題を解決すれば、もう少しすっきりするんじゃないのかな・・・」、などと思っていることが多かったので、正直言って、こうした良い変化は、とても嬉しいです。

 おそらく、こうした霊的な状況では、日本だけでなく全世界規模で、亡くなった人々が、あまり混乱することなく、霊界のわりと澄み切った領域に行くことが可能になったものと思われます。

 

 まだまだ暑い夏は続きますが、みなさんも、お体には気をつけて、楽しい夏をお過ごしください。

 

Cecye(セスィエ)

2013年8月15日 9:05 PM, 政治



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