2、「イデアの世界」ができた三つの理由について
第二には、次には、もう少し、この「イデアの世界」について、詳しく述べてみたいと思うのですが、私が、霊的に調べてみるに、こうした「イデアの世界」ができた理由は、おそらく、次の三つのようなものだったのではないか、と思われます。
①多くの人々が、心の奥に強い不平不満やストレスを溜め込んでいると、それが潜在意識の奥で実体化して、ある種の裏世界のようなものが出来てしまうことがある
まず第一には、これは、誰でも、すぐに理解できるような内容であると思われるのですが、動植物としての生存はともかくとして、特に人間のように知性の高い生物の生存状況において、「本当は、こうしたいんだけど、今の状況じゃ、絶対に出来ないよな~」、とか、「本当は、こんなこと、絶対にやりたくないんだけど、偉い人の命令だし、従わないで、クビにでもなったら、家族のことも心配だし、結局、やるしかないんだよな~」、とか、「もう毎日が、苦しいし、ストレスも溜まるし、できたら今すぐ、どこかへ逃げ出したいくらいなのだが、仕方がないから、今のまま過ごすか~」、などというような理想と現実のギャップ、というか、自分の心からの本音と、現実の状況とのギャップのようなものを強く抱え込んでいると、人間というのは、いつの間にか、ほぼ無意識のうちに、ああでもない、こうでもないと、ある種の妄想のようなものを、心の奥で、どんどん巡らしてゆくようなところがあるようなのです。
それが、いわゆる、多くの人々の普段の考え方や言動に、はっきり現れてくる表面意識と、そのような形で、表面には、はっきり現れないような、心の奥の潜在意識の違いになってくるのですが、要するに、そのような形で、多くの人々が、心の奥に、何らかのほぼ共通した願いや不平不満や恐怖心のようなものを、あまりにも、たくさん抱えた状態になっていると、そうした多くの人々の潜在意識を、ほぼ完全に実現しているような、一種の裏世界のようなものができてくるようなところがあったようなのです。
Cecye(セスィエ)
2013年5月29日 9:06 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 時間と空間の秘密