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カップルも子供達も家族も、最も幸せに過ごすための子育ての知恵について Part 14

3、親も子供も、常に安心して平和に楽しく過ごせるように家庭内の決め事や行動原則は、いつでも柔軟に変更可能だが、常にある程度は一貫したものにしておく必要がある

 第三には、これは強く自覚して子育てしている人はかなり少ないような話になってしまうかもしれないのですが、子供を育てる時に重要なのは、まずはとにもかくにも両親が精神的に穏やかで落ち着いていて、愛情深いことであるのですが、その次に重要なのは、その家庭において、基本的に親として、いったん「これは良い」と言ったら、何かそれを変更するに値するような少し変わった出来事でも起きない限りは、常に同じように「それを良い」と言い続け、また「これはダメ」と言ったら、同じように何かそれを変更するに値するような少し変わった出来事でも起きない限りは、常に「それをダメ」と言い続けるというような、いわゆる発言や行動の一貫性のようなものであるのです。

 これはともすれば一昔前の分からず屋の頑固オヤジのような考え方と誤解されるかも知れないので、少し説明が必要なのではないかと思うのですが、要するに子供の立場からすると、「さっきママはこう言ったのに、今度はこんなこと言い始めたや」とか、「この前は、こうやっていてダメと言って散々叱りつけたのに、今度は、突然自分の都合で全然違うこと言い始めたや」とか、「うちのパパは、うちの中で言うことと外で言うことが全然違うや」とか、「いつもママは、外ではあんな偉そうなこと言ってるけど、うちじゃあ全然何も出来てないや」とか、「お母さんが良いっていうことをこんなに頑張ってやったのに、全然褒めてくれずに逆に怒られちゃった」とか、「隣の○○君はいいなあ~。いつも優しそうなママだから。それに比べると、うちのママは外では優しそうだけど、家の中じゃあ、いつもガミガミママだ」などというような状況になっていると、いつも親の言動を見ている子供の立場からすると、結局、親の言うことややることが全然信じられなくなってくるし、また、いつも安心した落ち着いた生活を送ることができないということになるので、はっきり言って、そうした状況であると実質的にその子供の幼少時代が、物質的な豊かさはともかくとして、精神的には、ほぼ地獄のような状況になってしまうことがあるということなのです。

 現代の先進国であっても、こうした幼少時代を過ごしている人々は、まだまだかなりの人数に上るのではないかと思われるのですが、それはともかくとして、ここで大切なのは、こうした形で子供を育てているにも関わらず、親としての言動の一貫性がないと、その後、世間でよく起きるような親子のトラブル、つまり非行や家庭内暴力の問題であるとか、引きこもりや精神病の問題であるとか、親子の間の対立や葛藤の問題など、それが原因となって、その後、さまざまな家庭内のトラブルに発展してゆく可能性があるということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2012年12月12日 9:01 PM, 結婚、家庭



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