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「陰陽説」について Part 43

もともと、ただ一つの中心にまとめておけば、良さそうなものを、多くの人々に、あたかも、「何でも、まっ二つに分割できる」、と信じさせてしまいがちな「陰陽説」の支配する国や地域においては、多くの人々の間に、必要以上の対立や闘争が増えたり、「無」の宗教や、占いに基づく運命論が、ガチガチに支配するような、いびつな社会になってゆきやすい、という大欠陥があるので、非常に注意が必要である

 このように、一元論や二元論や多元論的な物の見方というものを、よくよく考え直した上で、再度、「陰陽説」というものを考え直してみると、「何となく、昔からある考え方だから」、とか、「みんな、そう考えているから」、などというような単純な物の見方というのは、だんだん、どこかに吹き飛んでいってしまい、そうした考え方の強く根付いた国や地域に住む、多くの人々の、この世の人生のみならず、その後の、数多くの生まれ変わりの人生に対してさえ、かなり大きな悪影響を及ぼすような、霊的な大誤謬(ごびゅう)だったのではないか、ということなのです。

 実は、霊的宇宙的に見ると、こうした「陰陽」の考え方というのは、高次元宇宙には、全く起源がなくて、たいてい、四次元以下の「低次元宇宙」と呼ばれる領域の、しかも、闇の勢力の影響の強い所では、はっきり言うと、どこにでも、よく見られたような、かなり特殊な、一種の疑似宗教のようなものだったのではないか、ということなのです。

 理由は、単純で、基本的に、「高次元宇宙」と呼ばれる領域は、ただ一つの創造主の下に、さまざまな個性の存在が、仲良く、調和しながら、統一されるような考え方になっているのですが、それに対して、そうした、高次元宇宙ではない、四次元以下の「低次元宇宙」と呼ばれる領域は、基本的に、何でも二つ以上の際立った個性の存在に分割してゆくような、あまり良くない意味での「二元性の原理」が支配している世界であったからなのです。

 ただ、ここまで、長い文章を読まれた方なら、お気づきのように、特に、こうした陰陽説のような、かなり凝った形の一種の疑似宗教というのは、ちょっとやそっとの思索や討論ぐらいでは、普通、地上の人間では、全く、その批判の入り口にすら立てないような状況になってゆきがちであったので、逆に言うと、闇の勢力としては、それくらい、かなり慎重に考え抜き、多くの人々を、さまざまな手段で陥れながら、地上の世界に定着させていった、言ってみれば、彼らの極めつけの手段の一つだったのではないか、ということなのです。

 ちなみに、こうした陰陽の思想が、なぜ、現代まで、古代から世界の歴史の中心の一つであった中国の辺りに根強く広まっているのか、というと、それは、その昔、例のタイムテロが起きた中心地の一つが、現代の中国、及び、日本や朝鮮の辺りであったからだと思われます(どことは言いませんが、もう海の底になってしまった所で、何となく、その辺りの海は、今も、暗く感じられるように思われます)。

 このように、陰陽説のように、多くの人々に、あたかも、「何でもかんでも、正反対の、まっ二つのものに分けられるのではないか」、などと信じさせてしまいがちな思想の広がった国や地域では、多くの人々の間で、必要以上に、対立や闘争が増えたり、また、「無」の宗教思想が、大々的に広がったり、さらには、実質的に、それに代わって、「占い」に代表されるような運命論が、ガチガチに支配するような、ちょっと、いびつな社会構造になってゆきやすい、というような大問題が発生することがあるので、本当は、かなり注意が必要なのではないか、ということなのです。

 

 話は、非常に長くなりましたが、陰陽説の話は、これにて、おしまいです。

 

Cecye(セスィエ)

2012年7月6日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 中国思想 / 人生観、世界観 / 宇宙文明、古代文明 / 宗教、道徳 / 社会、文化



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