4、現在、アセンションを前にして、この地球では、本当に心からの愛や調和を志向した「すべては、一つ」というような、良い意味でのワンネス的な思想や行動と、本当は混乱や破壊や略奪が目的の単なるインチキや詐欺行為に過ぎない、悪い意味でのワンネス的なスローガンや商売が、ごちゃごちゃと入り交じった状況になっていて、端から見ると、何が何だか訳の分からないような状況に陥ってしまっている
第四には、それでは、こうした問題点に十分に注意した上で、「ワンネス思想」というのは、いったい、どのように考えてゆけばよいのか、ということについて、述べてみたいと思います。
霊的に見ても、この世的に見ても、「すべてが同じ」、とか、「みんな完全に一緒である」、というような一本調子の単純極まりない「ワンネス」なんて、現実には、絶対あり得ないのではないか
これまでの内容を整理し直すと、「ワンネス」に関しては、大体、次のような二つのことが言えます。
まず第一には、ここまで述べてきたことからもよく分かるように、いくら元々、「すべては、一つ」というような概念があるからといって、気軽に、「誰でも彼でも、みんな同じである」、とか、「みんな一緒が、一番よい」、とか、「良いものも悪いものも、みんな一緒でいい」、とか、「努力した人も、そうでない人も、みんな一律に同じように扱えばいい」、などというような考え方をしていると、実際の社会では、とんでもない大混乱や大停滞を招くことがあるので、これには、十分な注意が必要である、ということです。
第二には、これも、かなり問題が多いのですが、よく宗教において、「どの神もどの仏も、みんな一緒で同じ存在なのだ」、とか、「神も悪魔も、みんな一緒の存在なのだ」、とか、「目に見えない霊は、みんな尊い神仏のような存在なのだ」、とか、「死んだ先祖は、みんな同じ黄泉の国にいる」、というような話を聞くことがあるのですが、これは、言ってみれば、この物質世界において、「日本人は、みんな一緒だ」、とか、「関西人は、みんな一体だ」、とか、「動物や魚は、みんな同じ種類だ」、と言っているのと、現実には、何ら変わりないので、はっきり言うと、霊的に見る限り、ほぼ完全に間違った物の見方なのではないか、ということです。
つまり、たとえ目に見えない存在であるとしても、この地上の世界において、違う人間であった人は、亡くなった後にも、やはり違った個性を維持したまま、違った世界で違った人生を歩んでいる、というのが、霊的な事実であるので、それゆえ、この世において、全く違った個性の人間が、亡くなった途端に、突然一緒くたにまとめられて、全く同一の存在になってしまう、とか、全く同じ世界で全く同じ生活をしなくてはならなくなる、などということは、絶対にあり得ない、ということです。
確かに高次元宇宙における宇宙の歴史では、すべての存在は、ただ一つの光の源から分かれた、元々、ただ一つの存在であったかのように見えないこともないのだが、低次元宇宙における宇宙の歴史では、元々、かなり異なる全く別のルーツを持つたくさんの存在達が、何とか一つの理想の下にまとまろうとしてきた歴史であったので、「ワンネス」というのは、せいぜい、単なる理想のスローガンに過ぎないようなところがあった
そうすると、「ワンネス」という概念をより良い意味で理解してゆくには、いったい、どうすればよいのか、というと、これは、とても残念な指摘になるのですが、実は、私が霊的に調べた限り、この世界のいろいろな存在のルーツというものは、単に一つの存在から分かれたのではなくて、元々、かなり違ったルーツを持った、たくさんの存在達がいて、それをこの宇宙の「創造主」と呼ばれる存在が、ものすごい大変な苦労をしながら、何とか一つの共同体にできるように、一生懸命まとめあげようとしてきた、というのが、この低次元宇宙における宇宙の歴史であるので、こうした低次元宇宙の歴史を見る限り、そもそも「ワンネス」というような考え方というのは、「本当は、元々、完全にバラバラの存在だったんだけど、何とか、みんなで一つの理想を共有して、一つの理想の世界を作ってゆこうよ」、というような単なる理想のスローガンに過ぎないようなところがあった、ということなのです。
ただ、この宇宙には、前にも述べたように、もう一つの歴史があって、それが、「高次元宇宙」と呼ばれる世界での歴史になるのですが、そこでは、元々、一つにまとまって、最高に幸せな生活をしていた人々や生命達が、さまざまな経緯で、現在、「低次元世界」、とか、「反世界」などと呼ばれているような、この暗闇と分裂の世界に引きずり込まれて、その後、さまざまな悲劇的な経緯を経て、だんだん、ほぼ完全にバラバラの存在にされていってしまった、というような歴史があるので、こうした高次元宇宙の歴史の見方からすると、確かに元々、この宇宙は、ただ一つのワンネスの世界であった、というような物の見方も出来ないでもないようなところがあった、ということなのです。
追伸
前に書いた日本人の戦争責任に関する文章の追伸を、後から、かなり大幅に文章を増やして、追加していますので、興味のある方は、ぜひ、お読みください。
要するに現在の日本の歴史教育って、多くの国民の歴史理解にとって、一番大切な近現代の歴史を、うまくごまかして、騙そうとする点において、かなり問題なのではないか、というような趣旨になっています。
Cecye(セスィエ)
2011年10月8日 9:11 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 人生観、世界観 / 宇宙文明、古代文明