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言霊信仰について Part 5

3、言霊信仰の強い国では、その国の権力者の血筋の人々を、まるで生まれながらの神や天使のような神々しい存在のように信じさせることができた

 第三には、これはあまり考えたことがない人が、ほとんどなのではないかと私は思うのですが、そうした言霊信仰のようなものが、その社会全体で信じられている場合には、これはそうした言霊信仰が信じられていない社会の人々から見ると、本当に驚きの目を持って見られるくらい、そうした社会における権力者の血筋の人々が、多くの人々から、まるで神仏の化身のように神々しく見られたり、あるいは、そうした神仏の化身のように大切に恭しい扱いを受けたりすることが現実に可能になったということです。

 それは、一体なぜなのかというと、たいてい、そうした言霊信仰を持っている国というのは、その表向きの形は、いっけんよく分かりづらい形になっていることが多いのですが、霊的に見ると、その裏では、はっきり言うと、かなりの呪詛(じゅそ)のやり合いみたいな世界になっていたからなのです。

 それでは、その呪詛とは、いったいどんな内容になるのかというと、例えば、表向きは、何らかの祝賀行事を行っているように見せながら、裏では言霊の力を使って、ある人物の霊的な殺害行為(いわゆる呪いとか、呪縛と言われるもの)を行うとか、表向きは、全国民の安楽のために○○の工事を大々的に行うと言いながら、裏では、その政権にとって都合の悪い○○という社会運動の妨害活動を行うとか、表向きは、まるっきりきれいごとの発表を行いながら、裏では全国民の全生活を使って、その権力者にとって都合の悪い、ある国のある人物へのとてつもない嫌悪感を煽るなどということが、こうした言霊信仰が根付いた国では、はっきり言って、いくらでも行えるようなところがあったということなのです。

 その結果、そうした言霊信仰の根付いた国では、一体どのようなことが起きてきたのかというと、これは外国の人々から見ると、本当に不思議なことであるのですが、その国の中で生まれ育った人々の目から見ると、その国の権力者の血筋の人々が、まるで霊的に光り輝いた神仏の化身のように見えてくるようなところがあったということなのです。

 

4、言霊信仰の強い国では、毎日のように多くの人々が話す日常会話が、そっくりそのまま何らかの霊的なパワーを行使することになるので、多くの人々が非常に保守的な伝統文化を重んじる社会になりやすかった

 それから第四には、これも非常に不思議なことなのですが、こうした言霊信仰の根付いた国においては、ほぼオートマチックにその国の社会の人々が新しい社会改革運動とか、新しい行動を始めるのを何となく敬遠してゆき、すぐに古い伝統回帰であるとか、昔ながらの生活の方に惹かれてゆくような社会のあり方になってゆきがちであったということです。

 その理由は、その社会でずっと生まれ育った人々には、実際、なかなか分かりづらいところがあるのですが、結局、そうした言霊信仰の国においては、その国の日常生活の中で毎日のように話している言語そのものが、一種の宗教のような霊的なパワーを行使してゆくことになるので、それゆえ、そうした多くの人々が話す言葉の霊的なパワーによって、その国で生まれ育った人々は、何となくではあるのですが、常に潜在意識的な形で「これは絶対にしてはいけないことだ」とか、「これは危険なことだから、やめよう」とか、「こんな大それたことをすると、後でどんな目に遭うか分からないから、絶対にやりたくない」などというように、いつの間にか、知らず知らずのうちに自分自身や他の周りの人々の考え方や行動というものを、かなり強く制限してゆくようなところがあったということなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2011年7月4日 9:12 PM, キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 社会、文化 / 神道



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