最近、地震や原発の事故で落ち着かず、よく眠れないので、何か良い方法はないかという質問が来ましたので、今回は、それについてのお話になります。
Q&A 就寝前には、できるだけ穏やかに過ごした方がよい
人間の潜在意識の働きを知っていると、寝る前の精神状態のあり方というのは、その人の健康や幸福や人生の成功にとって、非常に重要なものであることがよく分かるのですが、現代人を見ていると、そうした知識がほとんどないように見えるので、確かにそうした意味では、現代人には穏やかに眠るための知恵が必要なのかもしれません。
これは一般論になりますが、私が推奨するのは、次の六つです。
1、就寝前の30分ぐらい前からは、あまり肉体を激しく動かすような運動(走ったり、筋トレするみたいな典型的なハードな運動のことです。それ以外のことについては、特に気にする必要はありません?)は避けて、心身共に穏やかにして、少しずつ心地よい睡眠に移れるようにリラックスしていった方がよい。
2、特に睡眠前の20〜30分ぐらいに見たり、話したりした内容は、そのまま寝てる間の意識に投影されて、寝てる間の夢の内容や、あるいは自分自身の精神状態にかなり大きな影響を与えることが多いので、あまり怖そうな刺激の強い映像を見たり、そうした本を読むことに関しては、私はあまり勧めません。
それよりかは、できるだけ楽しい穏やかな気分になるような映像を見たり、そうした本を読むような感じで、できるだけ就寝前はリラックスして過ごした方が、より心地よい眠りにつくことができるのではないか、と私は思います。
当然のことですが、私は、就寝直前まで刺激の強いゲームをすることに関しても、精神的に有害なのではないかと考えているので、これについても、あまり勧めません(多分、寝た後も、そうしたゲームの続きの夢を見るのは、ほぼ確実でしょう)。
3、身近な人間関係になるのですが、就寝前に口論のようなきつい喧嘩のようなことをしていると、そのままそうした精神状態を引きずったまま寝ることになるので、これも私はあまり勧めません。
できれば身近な方には、寝る前には、少しゆっくり、くつろぎたいから、そうした口論になるような話は、そうした時間はできるだけ避けるように頼んだ方が賢明なのではないか、というように私は考えております。
4、就寝時間に関しては、これは日本の場合、本当にかなり理想論になってしまうのですが、できるだけ早寝早起きの方が睡眠が深くなると同時に、より幸福感の高い人生を送れるのではないか、と私は考えています(これは理想論で、残念ながら今のところ、私は、典型的な夜型です)。
5、筋肉が硬直して、あまり硬いと深く眠れない傾向があるようなので、何となく自分の体が硬く凝って、緊張しているように感じる時は、他の人に頼んでマッサージしてもらうか、もしくは自分でヨガや整体のようなことをしてある程度、体をほぐして柔らかくすることがとても大切です。
6、その上で寝る直前の精神状態について述べたいのですが、基本的には寝る前には(ふとんに入ってから)、リラックスした少し瞑想的な精神状態になって、できるだけ楽しい幸せなことを考えながら寝るのが、私は、一番寝ている間の精神状態をより良い状態に維持しやすいのではないか、というように考えております。
ですから就寝前(起床前にも)に心地よい音楽をかけてもよいし、また何となく寂しく感じる方は、ぬいぐるみとか、抱き枕みたいなものを横に置いて寝ても、それで楽しく寝れるならよいのではないでしょうか。
※あと寝具が汚れていたり、古くなって痛んだりしていると、十分リラックスした深い睡眠がとれなくなるので、もしそうしたケースの場合には、布団を干して、きれいにするか、また場合によっては、新しいものに買い替える必要があるものと思われます。
追伸
ちなみに原発の事故についてですが、あれから1ヶ月以上経ちますが、はっきり言って報道の内容は、ほとんど一緒です。
ですから多分、冷静に考える限り、現時点では、あと1ヶ月過ぎても、2ヶ月過ぎても、3、4ヶ月過ぎても、ずっと同じような報道が続く可能性が非常に高いので、こんなことで、もう一喜一憂するのはやめて、できるだけこれまで通りの自分の仕事や生活に戻ることや、将来のことを見据えて、自分の仕事や生活をしっかり立て直すことに集中した方が賢明だと思います。
それから現在でこそ多くの人々は、放射線をたいへん恐れるようになっているのですが、私の知る限り、この地球では古代からずっとその反対に放射線が強い場所を、まるで近頃流行りのエネルギースポットのように尊んで、ありがたがっていた時代の方が、ずっと長かったような印象を持っています(例、ラジウム温泉とか、時々、ウランの埋蔵地の上が聖地になっていたりすること)。
それゆえ確かにあまりに強い放射線を浴びることに関しては、人体に有害な面も強いのでしょうが、別にそれほどの量でなければ、あまり深刻に怖がる必要はないのではないか、というように私は率直に感じております。
それというのは自然の放射線なんて、いくらでも宇宙から降ってくるし、地面からも放射されているのですから、もしそんなに放射線が有害なら、もうとっくの昔に人類も生物もいなくなっていたはずなのに(世界には、現在の日本以上に放射線量が多いところなんて、たくさんあるらしいですよ)、いまだに人類も生物もピンピンしているし、それから、よく考えてみると放射能よりも有害なものは、身近な生活の中にもたくさんあります。
うちの子供の話では、地震でいったん中国に帰っていた留学生の人がある程度、落ち着いたので、再び日本にやってきたら、あまりに空が澄み切って青いので、すっかり感動したという話をしていたそうです。
つまり現在の中国は、数十年前の日本と一緒で経済発展の影に隠れて、結構深刻な大気や水質の汚染に悩まされていることが、その理由になっているのですが、そうした話を聞いていると、はっきり言って、すぐに喘息とか、体に異常の出るような公害と比べると(私は小さい頃、喘息で大変でした)、現在の日本の状況は、本当にそれほど、ものすごくひどい状況なのかどうかということすら、何だかよく分からなくなるようなところがあるということなのです。
ついでに言うと先月、日本では地震や原発で大騒ぎになっている頃に中東やアフリカでは、次々と民主運動や民主革命が巻き起こり始めていたのですが、うちの子供のiPadのゲーム友達(いわゆる英語によるチャット友達のことです)が、ちょうどリビアに住んでいて、突然、身内が反政府勢力の一員として疑われることになったので、家族と一緒に命からがら国外に逃げ出すことになったという話をしていました(ちなみに現在は、イギリスで相変わらず、iPadのゲームは楽しんでいるようです)。
こういう話を聞くと、やはり現在、震災の復旧や原発のことで日本はとても大変なのですが、大気汚染で喘息や肺炎になるわけでもなければ、突然、内戦に近い状態になって、着の身着のまま多くの人々が国外に脱出しなくてはならないというわけでもないので、そういう点では、なんだかんだ言って日本の場合は、国際的に見ると、まだかなり恵まれた方なのかな、というような見方も、実際出来ないわけでもないということなのです。
Cecye(セスィエ)
2011年4月22日 8:51 PM, Q&A / おすすめ記事 / コラム / 人生観、世界観 / 健康、医療 / 瞑想 / 科学、テクノロジー