これは「霊的、歴史的な観点から見た現在の中国について」の続きの文章になるのですが、かなり長い文章になってきているので、ここからはタイトルを変更して、続きの文章を載せてゆきたいと思います。
3、霊的な観点から見た共産主義思想について
三つめは、これは、かなり難しい話になるかもしれないのですが、ここからは、それでは現代の中国では、政治や社会において、いったい、どこまでは共産主義思想を肯定して、また逆にいったい、どこからは共産主義思想をあまり全肯定せずに否定していった方がよいのか、ということについて、様々な観点から考えてゆきたいと思います。
中国において、共産主義思想を広めて、社会革命を起こして、共産主義政権を樹立したのは、現在の中華人民共和国の創設者の一人である「毛沢東」という人物になるのですが、はっきり言って、これはどこの国の歴史でも同じだと思うのですが、彼も、それ以前の古くからの中国の文化や中国の人々の生活習慣の中で様々な活動をしていたわけなので、あまりにも単純に現代的な価値観だけで、「毛沢東」という人物の活動の良し悪しを批判することは、この文章の主なテーマとは多少異なってきてしまうところがあるので、ここでは、いったん控えておきたいと思います。
私が思うには、おそらく若き日の毛沢東は、当時の中国の大変混乱した社会の状況において、「これなら中国の多くの人々を末長く幸福にできるような素晴らしい理想の社会にできるに違いない」というような強い信念をもって、当時の共産主義思想に飛びついて、そうした理想主義に基づいて、大変な革命や社会闘争にのめり込んでいったのではないか、というようには感じております。
ただ先ほども述べたように当時の中国は、それ以前からの中華民国の政府もあれば、当時のヨーロッパや大日本帝国などの勢力の支配に置かれている地域もあったし、また古くからの中国独特の生活感覚を持っている人々もたくさんいたような時代であったので、そうした社会において、毛沢東が理想とするような共産主義革命を行おうとしても、前にも述べたように、そもそも共産主義思想自体にも様々な問題があったわけなので、当時の毛沢東も、現代人的な感覚で言えば、本当はもっといろいろと穏便に上手にやりたかったことが、なかなかうまくいかずに大変な大混乱になってしまったり、かなり予期せぬ形で、たくさんの殺戮や闘争や奪い合いのような非常に大変な社会の状況になってしまうことも、結構たくさんあったのではないか、というように感じられます。
Cecye(セスィエ)
2025年12月29日 9:03 AM, おすすめ記事 / スピリチュアリズム、霊界 / 中国思想 / 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済
