現代社会の便利で快適なサービスと、選挙の際の政治家や政党選びの違いについて
ここでは、もう少し具体的な例をあげて、説明してゆきたいと思います。
先ほども述べたように、みなさんの毎日の生活では、本当に簡単にボタンひとつで欲しいものが手に入ったり、少しクレームをいえば、すぐに製品やサービスをアップデートしてくれたり、非常に丁寧で親切なサービスをしてもらえることもあるので、おそらく、そうした現在の生活に慣れた人であると、「わあ、テレビやユーチューブを見ていると、ものすごい良いことを実現してくれる政治の候補者がいるようだ」「そうだ。そうだ。私もずっとそう思っていたんだ。今の政治がダメだから、こんな状況になったんだ。次の選挙でこの人達に投票すれば、この人達の言った通りのものすごく良い政治が、今すぐ実現するんじゃないか」「なんだか最近は生活がきつくなってきたので、今の与党はもうダメなんじゃないか。次はこういう改革をしたいと言っているこの新しい政党に投票して、今すぐ、この生活や社会の状況を改善してもらいたい」などというように、そうした昨今の身近な製品やサービスなどに接するのとほとんど同じような感覚で、「よし、今度はこの政治家に投票しよう」「この人達の政党はダメだ。次は別の政党に変えて、今すぐ政治の世界を一新してもらいたい」などと考える人々も多くなってきているのではないか、というように思われます。
ところが、いざそうした候補者の人々が当選して、政治家になったり、新しい政党が大きく躍進したとしても、実際に政治の世界に関わるようになると、「そうした革新的な政策を実現しようとしても、具体的な財源がなかったり、今すぐ生活に困る人々が出てくるので、なかなかできない」「話はとても良いと思ったのだが、これまで政治家の人々がやらないには、やらないだけの結構大変切実な理由があったようだ」「よく聞いていると、そもそもそうした政治的な主張の根拠そのものが間違ったものだったらしく、いつの間にか世間の風潮として、完全に受け入れられないような流れになってしまった・・・」、また中には、「最初はすごく良い政策だと思ったのだが、しばらく時間が経つうちに、どうもとんでもない間違いだったことに気づいた」「選挙前には、これで国や世界が絶対に良くなると思っていたのにその後は、いつの間にか以前よりももっとひどい、とんでもない結果になってしまった・・・」「よくよく話を聞いていると、どうもあの政治家は、演説はすごく情熱的で上手だったのだが、あまり政治や社会のことをよくわかっていなかったようだ・・・」などというような状況になってしまうことも、結構、時折あるようなのです。
続く・・・
Cecye(セスィエ)
2025年6月27日 10:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 科学、テクノロジー / 経済