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現在のイスラエルやガザ地区の情勢について Part 11

 ですので、もし仮に現在のイスラエルがなくなって、イスラエル人も全くいなくなったとしたら、ハマス的な政治目的としては、ほぼ完全な理想世界が実現できたことになるのでしょうが、ところがそうした未来の状況になった場合には、結局、その後、数十年以上に渡って、パレスチナや、その周辺地域に住む人々は、現在以上に全く解決の兆しすら見えない紛争や貧困や混乱に満ちた状況に置かれ続けてゆくことが、かなりの確率で予想されるわけです。

 そうすると現在までのガザ地区の状況はとても大変であると言われているけれども、ひょっとしたら、もっと後の時代になると、「まだイスラエルがきっちり安定して存続している状況において、小さい隣国のような形でガザ地区の運営が行われている方がよほどよかった・・・」などと考える人々がたくさん増えてゆくかもしれないようなところがあるわけです。

 かたや現在の中東を見てみると、元々天然資源に恵まれている国々は、わりと豊かに生活できていることが多いようなのですが、ところがそうでない国々は努力して、欧米のような国々の状況に少しずつ発展させていっているか、あるいは、逆に反欧米的な立場をとって、かなり独裁的、あるいは国民に対して、かなり抑圧的な政治体制を敷くようになっているか、さらには、それにすら失敗して、かなり混乱し、紛争や貧困が慢性的に続くような状況になってしまっていることも、結構たくさんあったりするわけです。

 そうした目で見ると、中東にある国であるにも関わらず、元々ヨーロッパに住んでいた人々がたくさん移民して、一からヨーロッパ風の国づくりをして、ある程度成功しているイスラエルで生活できることは、あまり大きな声で言われることは少ないのですが、中東に生まれ育ったアラブ人の生活としては、それほど悪くもない、というような客観的な見方も成り立たないわけではないようなところもあるわけです。

※イスラエルの人口の約2割程度は、アラブ系の人々になっています。

※現在も中東のアラブ系の人々の中には、紛争や貧困など様々な事情で中東の地を離れて、欧米に移住しようとする人々が大勢いるようです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2024年2月15日 9:03 PM, イスラム教 / ユダヤ教 / 予知、予言、未来予測 / 政治 / 社会、文化 / 軍事



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