それでは、こうした際に、いったい、どのようにしてゆけばよいのか、というと、だいたい次のような三つのことが言えます。
1、中高年の人々の立場としては、若い人々の声に積極的に耳を傾けると共に、若い人々の声に代表されるような社会全体の意識の変化にも、しっかり注意を向けておくことがとても大事である
まず一つめは、これは若い人々の立場ではなく、わりと年齢を経た中高年の人々の立場についての内容になるのですが、はっきり言って、そうしたある程度、年齢を経た中高年の人々の立場としては、これまでに得た様々な知識や経験がある上に、様々な決定や指示ができる地位や権限を持っていたり、また実際に様々なことを成し遂げるだけの実力や実績も持っていることが多いので、私達の社会では、様々な場面で、まだそうした状況には至っていない若い人々を、何か少し話したり、そうした仕事をやってみせたり、さらには、単にその場所にいるだけで、精神的に圧倒してしまうような状況になることが多いのではないか、と思われます。
ただ、そうは言っても、これまでの激動の現代の時代を生き抜いてきた中高年の人々も、現代の科学技術の進歩の速さや、社会の変化の速さは身に沁みて、よく知っているものと思われるので、もし若い人々が、何らかの提案をしてきた際には、これまでの自分自身の知識や経験や実績は少し置いておいて、これまでの自分の知識や経験としては、「それは間違っている」「それはできない」などと、すぐに言いたくなったとしても、ひょっとしたら時代の変化の結果、今の時代には、いろいろ努力したり、工夫したり、試してみたり、やってみたりすれば、できるかもしれない、というような物の見方を持つことは、とても大事にするべきなのではないか、というように思われます。
Cecye(セスィエ)
2023年5月9日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 成功論、繁栄論 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 科学、テクノロジー / 経済