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世界規模の情報化社会の進展と、人間の幸福について Part 19

 しかし前にも述べたことがあるのですが、そうした形で多くの人々の感覚が、いつの間にか、わりと短期間のうちに大きく変化し続けていたとしても、そうした多くの人々の毎日の学業や仕事や生活を支えている社会の様々なプラットフォームのようなものは、数十年、数百年の長い歴史の積み重ねの中で、かなりきっちりした形で築かれてきたものが多いので、そう簡単には、なかなか急激に大きく変えられないような状況になっていることが多いものなのです。

 ところが、特に学生のような立場の若い人々の場合、まだ、そうした社会での学びや経験が少ないうちから、先ほどから述べているような世界規模の新しい情報化社会の影響を、かなり大きく受けてしまうようなところがあるために、「今の大人はバカみたい。こういう風に生活すればいいのに・・・」「あんな新しい流行がいいんだよ」「そんな古いものはもういらない。全部新しいやり方でやっていけばいいんだよ」などというような感覚を持つようになってゆきがちなようなのです。

 それに対して、少なくとも数十年以上、そうした社会で生きてきた中高年の人々は、「自分達も若い頃は、いろいろ大変な思いをしながら、今のような学業や仕事のやり方を築いてきたんだよ」「そうは言われても、実際にやってみるとわかるけど、これまでいろいろ大変な不正や間違いや失敗があった結果、結局、今みたいな形式になっているんだよ」「でも今もみんな、こういう生活をしているので、いろいろ変えるには一応、一度、みんなときっちり話し合ってからでないといけないな・・・」などというような感じで、若い人々の感覚からすると、いろいろ、すぐにはよくわからないような難しい言い訳をし始めたり、また簡単に新しい機械ややり方に馴染めなくて、いつの間にか昔の機械ややり方に戻してしまったり、さらに中には、かなり高飛車に威圧的な態度で全否定しては、嫌がらせをしてきたり、全く話に耳を傾けてくれなかったりして、なかなか思い通りに行かなくなってしまうことも多いようなのです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2023年5月8日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 政治 / 教育 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 科学、テクノロジー / 経済



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