二つめは、現在の世界、特に発展途上国の社会では、「先進国に追いつき、追い越せ」「勉強のできる人間や金儲けの上手い人間は凄いが、できない人間はダメなんだ」というような価値観が幅を効かせやすいところがあるようです。
しかし、そうした形で、すべての人々を、あまりにも一定の枠の中にきっちり当てはめようとするような世界観を持つ人々ばかりになると、人間関係があちこちでギスギスしてきたり、お互いに不信感や争いや奪い合いが増えてゆきがちになるようなので、できるだけ、それぞれの人独自の良さや違いを肯定して、お互いに認め合うような社会のあり方を模索してゆくことが、とても大事になるのではないか、というように思われます。
それから三つめは、昔から人間は、きっちりと文字で書かれた文章や、特に本の活字のようなものを見るだけで、「何かものすごいのではないか」などと考えがちなところがあったようなのですが、はっきり言って、現在、みなさんが読んでいる、こうしたインターネットの文章も、活字の塊のようなところがあるわけです。
ですので、こうした情報が、自由に見聞きできること自体は良いことであると思うのですが、要は、あまりにも本やネットなどの情報のみをよしとするのではなく、できるだけ、実際に自分で見聞きしたり、体験したりすることの価値を、再度、しっかりと認め直すような態度を持つことが、とても大事なのではないか、ということです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2023年5月1日 9:03 PM, 予知、予言、未来予測 / 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 政治 / 教育 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 科学、テクノロジー / 経済
