それでは、こうした現在のような世界規模の情報化社会において、いったい、どのような物の見方や考え方をしてゆくのがよいのか、というと、これは本当に人により、国や社会によりケースバイケースで、なかなか完全な正しさや善のようなものは決めづらい内容になってくるのですが、かなり大まかに要点だけを述べると、だいたい次のようなことが言えます。
現在の世界は、科学技術の進歩によって、非常に高度な情報化社会になって、世界中の様々な国々の人々や物事の情報が、秒単位で多くの人々に知られるような時代になってきているのですが、しかしながら一方で現在の世界は、政治や経済の進歩の違いだけでなく、宗教や国のあり方や、民族や伝統文化の違いなどの面で、かなり大きなへだたりを抱えた世界の状況になっているようなところもあるわけです。
それで先ほど述べたような人間の性質であると、おそらく多くの人々の基本的な感覚や精神的な衝動としては、自分、あるいは、自分達の集団よりも優れていると思ったものは、できれば、すぐに手に入れたり、すぐにそうした状況に変えてみたいと考えたり、また自分、あるいは、自分達の集団よりも劣っていると思われたものがあれば、できれば、すぐさま、いろいろなことを教えたり、助けたりして、できるだけ良い状態に変えてあげたいと考えることが多いのではないか、と思われます(一昔前の時代までは、そうした状況であると戦争を仕掛けて、殺したり、領土や財物などを奪ったりしていた時代も長かったのですが・・・)。
しかしながら現在までの世界の状況を見れば、ある程度わかるように、そうは言っても、どんな人であっても、また、どんな人々の集団であっても、そう簡単にすぐに何でも手に入るわけではないし、また、そう簡単に易々と最高に良い状況になんて、できるわけないようなところもあるわけです。
Cecye(セスィエ)
2023年3月15日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 政治 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 科学、テクノロジー / 経済