また、その人が、本当に素晴らしい理想世界のように思い描いていた国に実際に行って、そこで一生生活したいと考えて、かなり大変な努力をして、そうした国に何とか渡航することには成功したのだが、ところがその後、そうした国で普通に生活するための言葉や生活習慣や、仕事上のスキルなどの問題で大きな壁にぶち当たってしまい、結局、その人が思い描いていたような理想の生活は全く送れずに、その国の社会の底辺で、こそこそ隠れるようにずっと生活しなくてはならなくなってしまったり、あるいは、いつの間にか様々な理由で元の国に送り返されてしまったり、さらに別の国に移住して、再び、ゼロからやり直さなくてはならないような状況になってしまうことも、現在の世界では、時折、あちこちの国々で起きることがあるようです。
※しかし、「自分達が元いた国は、戦争や犯罪や経済難で、とても暮らせたものではなかった」「政治体制が怖すぎて、自分としては、一刻も早く逃げ出すしかなかった」などというような、かなり差し迫った理由から、「どこか別の国に移住できただけで幸せ」と感じるような人もいますし、また、そうした人であっても、二世、三世の時代になると、すっかりその国に溶け込んで、まるで昔からその国に住んでいたかのようにその国の社会で大きく活躍するような人が出てくることもありますが・・・。
つまり確かに元々、その人が暮らしていた国の生活から見れば、そうした外国の国々は、本当に素晴らしい理想世界のように見えたかもしれないのですが、ところが、そうした国々の価値観ややり方を、まだ開発途上の国々にそのまま当てはめようとすると、実際には、様々な問題が生じることがあるし、また、そうした国々に移り住んだとしても、実際には、なかなかうまくなじめずに、結構不幸な生活を送ることになってしまう人々もいるわけです。
Cecye(セスィエ)