現在の世界では、近現代の「正邪」の概念と、古代や中世の「正邪」の概念との間で、様々な衝突や葛藤が起き続けている
現在の世界の様子を見ていると、近現代に人類が、様々な試行錯誤を繰り返しながら築き上げていった「正邪」や「善悪」の概念と、それ以前の古代や中世の時代に様々な経緯でできあがっていった「正邪」や「善悪」の概念との衝突や葛藤が、様々な形で世の中の問題として浮かび上がってきたり、また様々な戦争や混乱を巻き起こしてゆく中で、「いったいどちらが、本当の正義や善なのか」、あるいは、「いったいどちらが、本当の間違いや悪なのか」ということを、人類に厳しく問いただしてきているように感じられます。
それは例えば、古代や中世からの宗教的な正しさと、現代社会における正しさとの間の対立であるとか、あるいは、昔からの伝統と、現代生活との間の葛藤であったりするのですが、要するに２１世紀初頭の現代においても、世界中のかなり大勢の人々が、一方において、「私達にとって、これが神の是（ぜ）とする正義だ」と言えば、また一方において、「たくさんの人々が苦しみ、困っているのに、何が神の正義だ」と言い、それから一方において、「私達は、みんな長い間、こうやって、仲良く暮らしてきたんだよ」と言えば、また一方において、「今は、このスマホやコンピューターで、なんでも簡単にやってしまえばいいんだよ」と言い、さらには一方において、「我々の社会は、こんな素晴らしい理想に基づいて、造られてきたのだ」と言えば、また一方においては、「そんな古めかしく堅苦しい、不自由な生活より、もっと自由で豊かな楽しい生活がしたいんだよ」と言うなどというように、ほぼ毎日のように「これが絶対に正しい良いことなのだ」、「いや、こっちの方が簡単で便利なので、ずっと良いんだ」、「これは再び、昔のやり方に戻すべきだ」、「いや、せっかく、みんな自由に伸び伸びした生活ができるようになったのに、なんで、また昔の生活に戻そうとするの？」などというような非常に大勢の人々の間の対立や葛藤が起き続けているようなところがあるのです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2022年4月27日 9:04 PM, おすすめ記事 / スピリチュアリズム、霊界 / 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済 / 軍事
