１、何と言っても選挙制度の一番良いところは、大多数の国民が、「もう絶対にやめてもらいたい」と思うような政治家に対して、大変な政治運動や、武力蜂起など行わなくても、平和裡に、しかも、とてもスピーディーかつ簡単にやめてもらうことができることである
これは非常に独裁色が強い政治が行われているだけでなく、様々な人権弾圧が行われているような国々の人々には、かなり身近な内容として感じられるような内容になると思うのですが、まずは何はともかくとして、普通の公正な選挙が行われている場合の最大のメリットは、たとえ国民が政治家選びに大失敗して、あまりにも間違った、国民をないがしろにするような政治を行ったり、また、もっとひどい場合には、自国や他の国々の人々を傷つけたり、人権を弾圧するような、とんでもないひどい政治を断行するような、要するに多くの国民が、「もう今すぐにでも絶対にやめてもらいたい」と思うような大変な政治家が現れたとしても、昔のように非常に大変な政治運動を行ったり、また場合によっては、非常に困難な政治闘争を繰り広げたりしなくても、多くの国民が、そうした政治家に選挙でノーを突きつけるだけで、平和裡に、しかもスピーディーかつ簡単に、そうした政治家にやめてもらうことができることなのではないか、というように思われます。
つまり現在のような選挙制度のなかった時代には、国民が直接選んだわけではない、皇帝や国王や貴族のような人々が政治を行なっていたわけなのですが（そうした政治のすべてが悪かったとは思いませんが・・・）、それで多くの国民にとって、非常に良い政治が行われていたのであればよいのですが、もし、そうでなかった場合には、そうした皇帝や国王や貴族達自身が、政治のあり方を大きく改めてゆくか、あるいは、国民の側から、そうした皇帝や国王や貴族などに直接直訴（じきそ）して、より良い政治を行なってもらえるように変えてもらうしかなかったわけです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
