6、21世紀以降、もっと霊的な科学の方向性が、だんだん模索されるようになってゆく
六つめは、今度は、歴史的に見た内容になってくるのですが、簡単に言うと、現代人が、知的であると考えているような内容、例えば、本を読むとか、大学の教授や学校の先生の話を聞いたり、指導を受けたりするとか、あるいは、少し難しい論文のようなものを書いたり、何らかの研究や調査を行ったりするようなことと、それから昔から宗教や哲学などで教えられてきた霊的な内容というのが、近現代に入り、そうした知的な学問や科学が非常に急速に発展するようになると、だんだん、いろいろな面でうまく噛み合わない、というか、うまく両立できないような状況になることが多くなってきたようなところがあるわけです。
ところが人類の歴史をさかのぼってゆくと、西洋であれ、東洋であれ、どこの国や地域でも、宗教に代表されるような霊的なことを教えたり、学んだりする所で一緒に、現代人が考えるような学問や科学技術、つまり神学から始まって、哲学や医学や、建築や土木工学などといった様々な学問や科学技術を教えたり、学んだりしていることも非常に多かったようなのです。
ですので、本当は昔から宗教に代表されるような霊的なことと、学問や科学に関わるようなことは、それほど大きく分けられたり、対立したりしていたわけではなかったようなのですが、それが人類の歴史では、近現代に入ると、かつて全くなかったほどに、かなり急激な学問や科学技術の発達が起きるようになっていったために、はっきり言うと、古代や中世の時代には、あれほど全盛を極めていた宗教の分野は、そうした知的な発達の面では、だんだん、かなり大きく遅れをとるようになっていってしまったわけです。
Cecye(セスィエ)
2021年9月8日 9:03 PM, キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / 予知、予言、未来予測 / 仏教 / 宗教、道徳 / 教育 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 科学、テクノロジー