4、釈迦の属する霊的なグループと生まれ変わりの神秘について
四つめは、これは人によっては、かなり興味深い内容になると思うのですが、それでは、釈迦自身は、本当にその後、この地上の世界には全く生まれ変わって来なくなったのか、ということについて、幾つかの観点から述べてみたいと思います。
①釈迦は、肉体的に亡くなった後、悟りの世界に住するようになったが、その後もずっと、たくさんの人々のために霊的な守護や救済の活動に携わるようになっていった
まず一つめは、古代インドにおいて、釈迦自身は、悟りを開いた際の霊的な感覚として、「自分は、完全な解脱を果たしたので、もう二度とこの世界に生まれ変わってくることはないだろう」などというように、かなり深く達観した感覚でわかったことが、仏典には、はっきり記録されているようです。
実際、その通りで、その後も、かつてインドで悟りを開いた釈迦自身の魂は、この物質世界に再び、肉体を持って生まれ変わってきたことはなかったようです。
それでは、釈迦の魂は、肉体的に亡くなった後も、ずっと悟りの喜びに浸り続けていたのか、というと、そうでもなくて、その後、インドを初め、世界中に仏教が伝わってゆき、たくさんの仏教の信者が増えてゆくと、そうした人々の祈りに応えたり、様々な形で霊的に交流したりするような、言ってみれば、仏というよりも、ほとんど神のような霊的な仕事がたくさん増えていったために、肉体的に亡くなった後の釈迦は、以来、ずっとそうした霊的な活動に関わり続けてきたようです。
Cecye(セスィエ)
2021年5月8日 9:03 PM, インド思想、ヒンドゥー教 / おすすめ記事 / スピリチュアリズム、霊界 / 仏教 / 宗教、道徳 / 愛について / 知恵、正しさ