ところが、しばらく年月が過ぎるうちに、そうした多くの人々の立場としては、かなり予期せぬ形で、その後、いろいろと複雑な問題が生じてくることがあるのですが、かなり手短かに要約すると、だいたい次のようなことが言えます。
まず、そうした様々な大問題が起きてきた原因について、考えてみたいと思うのですが、簡単に言うと、たいてい、そうした企業や国家の大問題というのは、それまでそこに所属している多くの人々が、できるだけ何か発言したり、新しいことをしたり、大きく変えたりせずに、そこにいる人々の間だけで、できるだけ、ずっとそのままの仕事や生活や組織のあり方を維持しようとし続けてきた結果、だんだん誰の手にも負えないような大問題に発展してきたことが多いのではないか、と思われます。
そうすると、そうした大問題を上手に解決できるような人というのは、はっきり言うと、そこに所属している多くの人々の破綻寸前、もしくは、もうすでに破綻してしまったけれども、何とか良好に保たれてきた仕事や生活や組織のあり方を、いったん根こそぎ、かなりドライな感じで、ぶった切ってゆくような方法で大改革を進めてゆくことが多いものなのです。
それゆえ、こうした大改革がきっちり行えるような人物というのは、非常に頭が良くて判断力があり、また非常に有能で高い実績もあり、そして周りの人々の話には、一応しっかりと耳は傾けるけれども、最終的には、その人の独断と責任でもって、かなり大胆な決断を次々と断行してゆけるような改革型のリーダーが求められてゆくことが多いのですが、ところが、これは別の角度から見ると、そうした企業や国家の存続や発展のためなら、手段を選ばぬ、かなり人でなしのような一面も持っているようなところがあるわけです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
2020年11月10日 9:04 PM, 人生観、世界観 / 宗教、道徳 / 成功論、繁栄論 / 政治 / 歴史 / 知恵、正しさ / 社会、文化 / 経済 / 軍事
