2、ヨハネの黙示録について
さて、それでは、こうしたヨハネの黙示録に関して、21世紀に生きる現代人から見ると、いったいどんなことが言えるのかというと、だいたい次のような五つのことが言えます。
1、原始キリスト教と、ヨハネの黙示録の位置付けについて
まず最初に、ヨハネの黙示録が書かれた紀元1~2世紀頃のキリスト教は、現代のような全世界に十数億人の信者がいる、メジャーな宗教の代表格のようなキリスト教の教会の様子とはかなり違って、一応、イエスの教えはあるにはあったし、また、あちこちで小さな集会を開いたりもしていたようなのですが、あとは以前からあるユダヤ教やイエスの教えに基づいた信仰によって、それぞれの人が結構霊がかりになって、あちこちで聖霊の言葉を口にして布教したり、奇跡的な力によって病を癒したりするような活動をしていたようです。
そうした時代に、当時のイエスの教えを信じる人々の間でも、かなり一目置かれていた「ヨハネ」という人物が、かなり霊がかりになって見聞きした内容を、さらに数多くのイエスの教えを信じる人々の指導者達が、生前のイエスの教えや、彼らの霊的な直観に基づいて、「これは確かに正しい神からの預言である」と太鼓判を押した、言ってみれば、ある種の預言書のような文章が、当時のヨハネの黙示録の位置づけだったのではないか、と思われます。
Cecye(セスィエ)
2018年11月17日 9:03 PM, キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / ユダヤ教 / 予知、予言、未来予測 / 宗教、道徳