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現在起きている「アセンション」の全容について Part 14

※古代のユダヤ教と、新しいイエスの教えについて Part 1

 それから、これは現代人から見ると非常にわかりやすいのですが、当時のローマ帝国は、古代の国家特有の野蛮さや荒々しさはあったとしても、地中海世界に広がる非常に巨大な帝国だったので、はっきり言うと、そうした国際的な状況下では、いくら非常に偉大な神の加護があるとしても、当時、ヨーロッパとアジアとアフリカをつなぐような地政学的に非常に重要な地域にあった小国、ユダヤ属州が政治的な独立を勝ち取るのは、ほぼ不可能だったのではないか、と思われます。

 そうした観点から見ると、当時のユダヤ属州でイエスが説いた教えの方向性、つまり、当時の国際的な状況下では、ユダヤの国としては、政治的、軍事的な独立など望まずに、信仰の自由や精神的な自由をしっかり確保して、民族としてのアイデンティティーを維持した方が賢明である、というような新しいユダヤ教の方向性は完全に正しくて、実際、その後のユダヤ属州では、無謀な政治的独立を求めたために、結局、ローマ軍によって、ほぼ完全な壊滅状態に陥れられて、国を失うような事態になってしまっています。

 当時のイエスは、「右頬を打たれたら、左頬を差し出せ」とか、「訴えられて下着を取られたら、上着も差し出せ」などというような今日的な目で見ても、かなり過激かつ多少屈辱的な教えを説いているのですが、当時のローマ帝国の支配下では、ちょっとやそっと軍事的に挑発されたり、高い税を取られたぐらいで反乱していたのでは、たちまち、それを口実に宗教的な大弾圧を受ける可能性が高かったので、今日の目で見ると、そうしたイエスの教えは、政治的独立は難しいにしても、宗教的な自由だけは、是が非とも勝ち取りたかった当時のユダヤ教の人々には、かなり正しい教えだったのではないか、と思われます(歴史的には、結局、自分達の意志でそうしなくて、政治的な圧政で無理やり、そうせざるを得ないような状況になってしまっています)。

 その後のユダヤ属州では、偽メシアや偽預言者が乱立して、かなり無謀な政治的独立を求めて、大きな反乱を起こした結果、逆に強大なローマ軍に鎮圧されて、国や神殿を失い、その後、かなり長い期間に渡って、流浪の民として、ユダヤ教の信仰だけを持ち続けるような状況になってしまったので、今日的な目で見ると、もし当時のユダヤ属州で、イエスの教えが大々的に広がっていたのであれば、その後も、かなり長い期間に渡って、ローマ帝国に滅ぼされることもなく、当時のユダヤの国を維持し続けることができたのではないか、と思われます。

 こうした経緯もあったので、約二千年前のイエスの登場以降、ユダヤ教の人々の間には、それほど有力な預言者のような人物はやって来なくなってしまったのではないか、と思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2018年10月12日 9:03 PM, アセンション全般 / イスラム教 / キリスト教 / スピリチュアリズム、霊界 / ユダヤ教 / 予知、予言、未来予測 / 宗教、道徳 / 歴史 / 現在のアセンションの状況 / 社会、文化



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