一昨日からネットワーク上の問題が生じて、サーバーにアクセスできなくなってしまったので、予期せず、お休みになってしまいましたが、今日から続きを載せます。
21世紀初めの世界の核兵器の位置付けについて
その後、2001年のアメリカの同時多発テロを経て、現在は、「テロとの戦い」の時代に移ってきているわけなのですが、そうすると現在の時点で、こうした核兵器に関しては、いったいどのようなことが言えるのか、というと、大まかに言うと、次のような二つのことが言えます。
まず一つめは、そうすると現在の21世紀初めの世界では、こうした核兵器というのは、いったいどのような扱いになっているのかというと、現在の世界では、核兵器を保有する、主だった軍事大国の顔ぶれは、もうすでに、ほぼ完全に確定したような形で決まってしまっていて、さらに世界の主だった国々の基本的な立場としては、20世紀の後半、数十年に渡って、時には、もう本当に人類が絶滅するか否かというような瀬戸際で、核戦争の脅威を感じ続けてきたために、「もう二度と絶対に全世界的な核戦争の危機など、つくり出してはいけないし、また、できれば、今後、新たに核兵器を開発して、大量に保有するような国は、絶対に出てこないようにするべきだ」というような考え方で、ほぼ完全に固まってしまっているようなところがあるということです。
二つめは、ところが、21世紀初めの現在の地球では、経済や科学技術のレベルが上がったために、はっきり言うと、ある程度の核物質と、科学技術のレベルと、経済力さえあれば、わりと小さい国でも、核兵器を開発して、保有する可能性が出てきてしまったために、そうした国が、新たに核兵器を保有して、国際的に不安定な状況になることを、非常に危惧するようになってきているわけです。
そうすると、こうした状況に対して、現在の国際社会は、いったいどのような対応をしているのか、というと、はっきり言うと、一にも二にも、そうした国が出てきた場合には、国際的な包囲網を作って、軍事的な野心を少しでも頓挫させるような圧力をかけると共に、そうした核開発を断念した場合には、何らかの外交的、経済的な見返りを提供するというような国際的な取り組みをすることが、ほぼ決まった流れになってきています。
Cecye(セスィエ)