２、現在、多くの人々の恋愛感覚が変わってきているので、だんだん宗教的な倫理観や社会の建前ではなく、実際に困ったり、不利益を被る人がいれば、それを人道的な悪や社会的間違いと考えるような社会に変わってゆくだろう
二つめは、これは現在もあちこちで起きていることですが、現代も都市生活の発展や、インターネットや携帯電話などの普及によって、多くの人々は、非常にたくさんの人々と気軽に簡単に繋がり合っているけれども、一方では時折、非常に不安や孤独感にさいなまれることもある、というような生活を送るようになってきていると思うのですが、こうした２１世紀型の生活の結果、多くの人々は、いったい何を、どこまで特別な良いものとして扱い、また、いったい何を、どこまで不必要な悪いものとして扱えばいいのか、ということが、多少、わからなくなりがちな状況になってきているようです。
それでは、こうした社会の状況が、多くの人々の恋愛関係に、いったいどのような影響を及ぼすようになってゆくのかというと、たとえば、みなさんが学校に通っていた頃、何となく気になっていた異性はいたけれども、結局、特にこれといった交際関係には、何も進展することはなかった、というような経験をした人は非常に数多くいるのではないか、と思うのですが、それと非常によく似た状況が、社会人になっても、人によっては、その後も数年どころか、十年も二十年も、ずっと続くようになるなどというように、要するに何となく恋愛的な感覚は、ずっと続いているんだけど、それでは実際の交際関係に発展しているのかというと、はっきり言って、端から見る限り、そうした交際関係には全く発展していない、というような人生の状況に陥る人が、かなり大勢出てくるようになってしまっているのではないか、ということなのです。
Ｃｅｃｙｅ（セスィエ）
