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現在のアセンションの進行に伴う霊的な注意点について Part 27

 それから、こうした多くの人々が誤りやすい、もう一つの内容にセックスに関わるような話があるのですが、簡単に言うと、セックスというのは、多くの人々が、表向きはあまり話題にしづらい内容であるにも関わらず、本能的に非常に大きな魅力を持っているところや、それから、とかく世間のセックスに関わるような話の中には、時折、非常にどろどろした汚い話があるので、一見、そうしたセックスがないだけで、非常に単純に素晴らしい世の中になりそうに感じられるようなところがあるために、要するに人間の社会では、こうした愛やセックスに関わるような内容というのは、多くの人々が、常に心の中で、非常に素晴らしい良いものだと思う反面、それと同時に、非常に悪い嫌なものだと思うこともあるとか、あるいは、人間の生活の中で最高のものだと思う反面、それと同時に、人間の生活の中で最低のものだと思うこともあるなどというように、実際、多くの人々の間で、かなり二律背反した感覚を持っているものなのです。

 ですから、こうした愛やセックスにまつわることについて、それらしい理想論のようなことを言えば、誰でもある程度、多くの人々を納得させられるような、まるで聖者のような存在になれるようなところがあるのですが、ただ、これははっきり言って申し訳ないのですが、現実の人間社会では、今述べたように、こうした愛やセックスに関わる内容というのは、そう簡単に正しいとか、間違っているとは言えずに、その時々の人間関係や社会の状況として、この場合は、ある程度良いと言えるけれども、この場合は、悪いというよりも、実際問題として、みんな結構困った状況になってしまうなどというように、要するに多くの人々が、できるだけ幸せに生きられるように、また多くの人々が、できるだけ不幸にならないように、その時々の人間関係や社会の状況として、それぞれの人が、何とかうまく調整しながら、できるだけ最善の状況を目指してゆくというような考え方しか、なかなかとりづらいようなところがあるのです。

 ですから、一見素晴らしい言葉が、幾つでも並べられる「愛」に関わるような話や、一見、道徳的な悪として、簡単に糾弾しやすい「セックス」に関わるような問題で、いかにもそれらしい聖者のような言動をしているような人がいたとしても、そうした場合には、もっと世俗的な物の見方というか、もっと現実の社会の見方に立って、「一見、それは非常に最もらしい感動的な言葉だけど、実際の社会は、こんな感じになっているし、本当は、あなたの実感もそうなのではないですか」とか、「確かにそれは素晴らしい説教だけど、じゃあ、私達は、具体的に何をどうすればよいのですか」とか、「確かにそれは素晴らしい話だが、あなた自身は、実際にそれを実践しているのですか」などというように、もっと現実の人間のあり方や社会の状況に合った形の具体的な説明や解決策を提示してくれない場合には、「それは非常に優れた説法ではあるが、よく考えてみると単なる空理空論で、実際の人間関係や社会の状況には合っていないのではないか」などというように、少し距離をとって、考え直した方が賢明なのではないか、というように考えています。

※人間の社会が、純粋な愛の気持ちだけの世界になれば、最も素晴らしい世界になるような感覚があるのは確かに事実なのですが、現実には、男女のセックスの営みによって、子供が産まれて、現在の人間の社会ができているのであるし、また、そうした男女の愛から発展して、夫婦愛や家族愛が形作られ、さらにそこから人間としての同胞愛や人類愛のような気持ちが生まれてくることを考えると、一見汚れた悪のように感じられることもある人間のセックスに関わる欲求というのは、こうした人間の精神の中の愛の感覚や、そうした愛の成長や拡大にとって、非常に重要なものなのではないかと思われます。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2016年4月22日 9:04 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 宗教、道徳 / 愛について / 現在のアセンションの状況 / 知恵、正しさ



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