3、肉体的な遺伝と霊的な関係について
第三には、今度は、現在の科学や医学の世界で詳しく調べているような遺伝子と霊の関係について考えてみたいと思うのですが、大まかに言うと次のような四つのことが言えます。
一つめは、これは現代でもかなり誤解されているように見受けられるのですが、かなりザックリと割り切って説明してしまうと、例えばサルならサル、猫なら猫という具合に生物種ごとに遺伝子の配列が異なるのは確かに事実ではあるのですが、ただ学術的に「ホモサピエンス」と呼ばれるような人間という種(しゅ)に限ってしまうと、どの人もそれほど大きな遺伝子の違いがあるわけではないので、この人はこんな個性でこんな才能の人とか、あの人はあんな個性であんな才能の人というように比べた場合、霊的に見たそれぞれの人の魂の違い、つまり、この人は昔この時代のこの地域に生まれて、こんな仕事をしていたとか、別のある人は、こんな独特の魂の性質があって、こんな特殊な分野での素晴らしい才能を持っているというような魂的な違いに比べると、それぞれの人間の遺伝子の違いというのは、それほど大きいものではないというか、ごくごくわずかな違いしかないというような霊的な事実があります。
二つめは、これは少し複雑なところもあるのですが、それにも関わらず、例えば、代々の音楽家の家系には、優れた音楽家が生まれてきやすいとか、代々の武士やスポーツマンの家系には、優れた武人やスポーツマンが生まれてきやすいなどというように血縁的な家系のつながりの中で、ある程度は何らかの特殊な性格や才能のようなものが遺伝してゆきやすいようなところはあるようです。
それでは、そうした形で代々の血縁的なつながりの中において、100パーセント何らかの性格や才能のようなものが完全に伝わってゆくのかというと、全くそうは言えないようなところもあるので、やはり血縁的なつながりと霊的なつながりは、そこまできっちりとした関連性は見られないということが言えるようです。
Cecye(セスィエ)
2015年10月14日 9:03 PM, スピリチュアリズム、霊界 / 自然、生命