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職業と人生 Part 58

②社会全体が豊かになってゆくと、産業構造の変化により多くの人々が、よりスマートで洗練された仕事のスタイルに変化してゆくようなところがある

 二つめは、これは日本のような先進国では、現在も、まるで当然のように起き続けている出来事になるのですが、経済的にある程度、豊かな社会になってくると、そうした社会全体の職業のあり方、いわゆる少し難しい言葉で言うと「産業構造」というものが、だんだん大きく変化するようになってゆき、一昔前の時代であれば、「そんなもの仕事じゃなくて、ただの遊びじゃないか」とか、「今の若い者は、全然、一生懸命働こうとしないな」などと言われるような職業、つまり、単なる単純再生産の力仕事のようなものや、とにかく厳しい環境で耐えに耐えて、やっと務まるようなハードな仕事や、それから、かなり命がけというよりも、一発当てられれば、かなりの大金を稼げるけれども、それに失敗すると、ほぼ確実に大怪我をするか、死ぬことになるような非常に危険な仕事に従事していた大勢の人々が、そうした仕事は、だんだん合理化されたり、機械に取って代わられたり、さらに低所得の国内外の人々に代わられたりして、やがて高度な知識や技術に基づき様々な研究や生産やサービスや管理を行うような仕事についたり、また、いろいろな物やサービスを売り買いするような商業的な仕事に就いたり、それから多くの人々を驚かせたり、喜ばせたりするような芸能関係の仕事に就いたり、さらには、様々な投資や投機や情報の提供に関わるような、ほぼ知識や技能だけで稼ぐような仕事に就いたりして、要するに多くの人々が、一昔前の人々の感覚で言うと過酷な重労働のような仕事はほとんどせずに、非常にきれいな職場で、わりとスマートに合理的な形で、しかも個人も家族も、かなり安心できるような様々な社会保障を受けながら働くような職業のあり方に大きく変化してゆくことが多いということです。

 

 続く・・・

 

Cecye(セスィエ)

2015年7月31日 9:03 PM, 人生観、世界観 / 成功論、繁栄論 / 歴史 / 社会、文化 / 経済



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